『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 』の紹介
松岡圭祐氏の新シリーズ『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論』第3巻が発売されました。
このシリーズのテーマは文学です。様々なジャンルの名作が登場します。さらにオマージュとなっていたり。それを探しながら読むのも楽しみのひとつです。
読めば読むほハマっていく松岡作品。今作も1,2巻とは少し印象が変わってきました。これからも目が離せません。
今回は3作目である『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークル』を紹介します。
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論シリーズとは?
『千里眼』や『万能鑑定士Q』シリーズの松岡圭祐の小説です。
今度のシリーズは小説家が主人公!
松岡作品の人気シリーズの登場人物が出てきます。
1作目の内容はこちらをどうぞ ↓
今回発売された 第5巻の紹介
主人公の李奈は売れない小説家です。
小説家の懇親会会場で火災が発生します。
ここで多くの方が犠牲になりました。
出火原因は放火。
世間では犯人探しが始まっています。
李奈も犯人候補として名前が挙がってしまいました。
この事件がキッカケで『万能鑑定士Q』の凛田莉子と知り合いになります。
はたして事件はどのような方向に進んでいくのでしょうか?
『万能鑑定士Q』とは?
『万能鑑定士Q』シリーズの主人公です。
凛田莉子(りんだ りこ)。
映画化や漫画化もされたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
鑑定士というか古物商の莉子と魅力的な登場人物たちが織り成すミステリです。
莉子の登場で今作の魅力が倍増!
とうとう出てきました。
凛田莉子。
しかも『万能鑑定士Q』の最終話から数年経っている設定です。
莉子の登場だけでもファンは嬉しいのに、別のシリーズの主人公を手助けしてくれるなんて!
これまで莉子は『特等添乗員αの難事件』シリーズなどにも登場してきました。
今シリーズでは、いろんな壁を乗り越えてきた一人の人間として李奈(今作の主役)を助けてくれるのです。
『万能鑑定士Q』の初期を連想させるような設定があったり・・・。
年を重ねた莉子も魅力的です!
とはいっても数年たっただけですが・・・。
これまでの作品
1~4巻までの紹介です。
簡単に紹介していきます。
1巻の紹介
シリーズ第1巻。
有名作家と盗作騒動。
文学の知識がたくさん詰まっています。
2巻の紹介
シリーズ第2巻。
失踪事件のはなし。
今回も文学の知識がたくさん詰まったミステリです。
3巻の紹介
シリーズ第3巻。
孤島で起こる殺人事件。
アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュです。
4巻の紹介
シリーズ第4弾。
盗作問題。
誰が真似した?とういう問題以外にも「どこからどこまでが盗作?」という難しい問題も織り交ぜつつ物語が進んでいきます。
まとめとして
今回は松岡圭祐の『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手』を紹介しました。
今作の特徴は、何といっても『万能鑑定士Q』の凛田莉子が登場したことでしょう。
第5巻の雰囲気も『万能鑑定士Q』っぽさが出ています。
キャラクターを前面に押し出しているからでしょうか。
作者である松岡圭祐氏は『JK』というシリーズも同時進行中です。
こちらはバイオレンス強め。
というかバイオレンス。
『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論』シリーズはバイオレンス要素はないので安心して読むことができます。
これからも主人公の杉浦李奈からも目が離せません。
よかったら読んでみてくださいね!