écriture 新人作家・杉浦李奈の推論
松岡圭祐の新シリーズの紹介です。
今度の主役は新人作家。これまでの松岡作品のヒロインは強くて才能あふれる女性が多かったです。
今作の主人公である小説家の李奈は普通の女の子。物語が進むにつれて徐々に成長していきます。そんなところも魅力のひとつです。
そんな素敵なエンターテイメント小説『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』を紹介します。
松岡圭祐の新シリーズ
新しいヒロインが誕生！今回は小説家。
駆け出しの作家である李奈（りな）が事件に巻き込まれて、それを解決していくというはなしです。文学や出版業界の知識をちりばめながらはなしが進んでいく、李奈の成長譚（せいちょうたん）です。
これまでの松岡作品のヒロインとは異なるタイプです。『万能鑑定士Q』の莉子や『特等添乗員α』の絢奈も成長していきますが、もともと才能があるタイプなので李奈とも違います。『千里眼』の美由紀や『探偵の探偵』の玲奈、『高校事変』の結衣は強いタイプなので反対ですし。
◆千里眼シリーズはこちらをどうぞ
◆その他のシリーズはこちらをどうぞ
タイトルについて
タイトルに入っているキーワードを見ていきましょう。
écriture（エクリチュール）
① 文字や書くこと全般を表すことばです。
⇒ 文字、筆跡、筆記、書かれたもの、書くこと、書き方、書法、書く行為。文章以外の映画・演劇・音楽などの表現法、書法の意味にも用いる。フランス語。
② 「はなしことば」に対する「書きことば」
③ 音楽の技法、技術論のひとつ
④ お菓子を作るときに使う薄力粉のひとつ
主人公の職業
・新人作家
⇒ 小説家。ライトミステリーを3冊出している。人気作家とはいいがたく、まだまだ新人作家。松岡圭祐の他シリーズヒロインのような特殊能力？才能？はなく（まだ見られず）本編を通して成長していく。
・名前
⇒杉浦 李奈（すぎうら りな）23歳
推論
既に分かっていることをもとにして、まだ分かっていないことを探っていくこと。真実を見つけること。
「推理」も同じような意味。ただし「推論」と比べると、その人の感情や意図がより入っていると言える。
まとめとして
今回は、松岡圭祐の新シリーズ『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』を紹介しました。2021 年 10 月に出版されて 2 か月後の 12 月には第 2 巻が発売される予定です。今から楽しみです。ぜひ読んでみてくださいね。
