『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II』の続編登場
松岡圭祐氏は執筆ペースが速い作家さんです。今作も2か月後には2巻が出ています。
今回は2作目である『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II』を紹介します。
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論シリーズとは?
松岡圭祐の小説で、2021年から始まった新シリーズです。
今度のシリーズは小説家が主人公!
文学や出版のウンチクがたくさん詰まった作品です。
詳しくはこちらもどうぞ ↓
これまでの作品
シリーズ1巻と続編の紹介です。
1巻のあらすじ
シリーズ第1巻。有名作家と盗作騒動のはなしです。
ありきたりな感じがするかもしれません。
しかし、そこは松岡作品。ただでは終わりません。
細かいウンチクとドキドキするようなエンターテイメント性の強い作品となっています。
キーワードは
・芥川龍之介と太宰治
・尊敬と憧れ
2巻のあらすじ
シリーズ第2巻。人気作家と女児失踪事件。
事件の鍵は本の中にあり――。出版界を巡る文学ミステリ!
推理作家協会の懇親会に参加したラノベ作家・杉浦李奈は、会場で売れっ子の汰柱桃蔵と知り合う。後日、打ち合わせでKADOKAWAを訪れた李奈は、その汰柱が行方不明になっていることを知る。手掛かりとなるのは、1週間後に発売されるという汰柱の書いた単行本。その内容は、実際に起こった女児失踪事件の当事者しか知り得ないものだった。偶然の一致か、それとも……。本を頼りに真相に迫る、ビブリオミステリ!KADOKAWA ホームページより
https://www.kadokawa.co.jp/product/322110000167/
前作との比較
・純文学がテーマ
・クローズアップは芥川龍之介と太宰治
・おとなしめの不思議な雰囲気(作風)
・ミステリーがテーマ
・クローズアップは横溝正史と松本清張
・他のシリーズに似た雰囲気(作風)
「そう来たか!」というかんじです。よい意味で期待が裏切られます。2作目は松岡圭祐ファンがより親しみやすいかたちになっています。他のシリーズ同様、気軽に読めます!
キーワードは
・横溝正史と松本清張
・編集
まとめとして
今回は松岡圭祐の『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II』を紹介しました。
ありきたりのようで新しい。読んでいて楽しめるシリーズです。心地よいエンターテイメント小説。
主人公であるラノベ作家・杉浦李奈からも目が離せません。
まだの方は是非読んでみてください。
もう読んだ方は一緒に続編を待ちましょう!