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ノスタルジックな雰囲気の小説をみつけよう!オススメの作品

ノスタルジックな雰囲気の小説

小説には様々なジャンルがあります。

たとえば・・・

・文学

・ミステリ

・ファンタジー

・SF

・恋愛

・青春

・歴史

その他にもあります。

さらに近年、細分化が進んでいます。

 

読む本を見つけるとき、ジャンルで選ぶ方法があります。

その他には「こんな雰囲気の小説が読みたい!」と何となくで選ぶ方法もあります。

そのなかから今回は「ノスタルジック」な雰囲気を味わえる小説を紹介します。

 

ノスタルジックと言えば・・・

・夏休み

・田舎

・学生

 

などなど。思い出をたどるような物語の数々。

 

時々、読みたくなる人も多いのではないでしようか?

今回は「ノスタルジック」な本と聞いてイメージするものを集めてみました

 

 

 

ノスタルジックとは?

本の紹介の前に・・・

「ノスタルジック」とはどのようなものを指すのでしょうか?

 

ポイント!

ノスタルジックとは?

故郷をなつかしみ恋しがること。また懐旧の念。郷愁。

 

※懐旧の念:懐かしいと思うこと

※郷愁(きょうしゅう):他郷にある人が故郷を懐かしんで寄せる思い

 

・ノスタルジーはフランス語

・ノスタルジックは英語(形容詞)

・ノスタルジアは英語(名詞)

 

広辞苑 第七版(岩波書店) より

 

 

まだ小さかった頃、外が暗くなるまで思いっきり遊んだ夏の日。

家に帰ればテレビを見ながらお母さんが作ってくれたカレーを食べる。

お風呂から出て、何となくテレビを見ながらウトウトしてしまう。

 

二度と戻れない思い出の日々。

そんな「何とも言えない」感じがノスタルジック。

古い街並みや夜の工業地帯など。

もちろん、夏以外の季節でもノスタルジックは感じられます。

思い出を追体験できるのが小説の魅力でもあります。

 

 

文学

分類は「文学」ですが、古典文学ではなく現代の私小説。

読みやすい「小説」を中心に選びました。

 

 

家守綺譚(梨木香歩)

ひょんなことから家を管理する「家守」となった主人公。

家を囲む自然や生き物と交流をしながら生きていく。

終始、優しい雰囲気であふれた物語です。

自然と人間が互いに楽しむ、そんな交歓の記録。

梨木 香歩 の代表作の一つです。

 

 

冬虫夏草(梨木香歩)

『家守綺譚』以後を描いた物語。

前作では、主人公の家を中心に起こる物語でした。

今作では家を出ます。

行き当たりばったりで外の世界へ。

様々な出会いが待っています。

不思議な旅の記録です。

 

 

海が見える家(はらだ みずき)

父親の訃報から始まるものがたり。

主人公の青年は、片田舎で父の遺品を整理しながら父の生き方を知っていきます。

 

自分は自分の人生を生きているのか?

自分の親はどうだったのか?

 

硬い内容ではありますが、読み終わったころには心が温かくなる、そんな一冊。

中盤から一気に「読んでよかった」感じを味わうことができる作品です。

 

シリーズもので、すでに数冊が出版されています。

 

 

さざなみのよる(木皿泉)

若くして亡くなった主人公の思いが家族や友人、関係のない人たちまで広がっていきます。

「死」というデリケートな問題を扱うことの多い作者ですが、ものがたり自体は優しくて心に残ります。

 

 

白い手(椎名誠)

私小説からSFまでなんでも書いている椎名誠氏の小説。

椎名氏の作品は明るくドタバタな展開が多いのだけれど、どこか哀愁漂う、しんみりとした「いい」雰囲気の本が多いです。

この『白い手』もすてきな私小説です。

主人公は小学生の男の子。

友だちや「白い手」が印象的な女の子とともにゆっくりとした物語が進んでいきます。

「読んでよかった!」と思える1冊。

 

 

つむじ食堂の夜

 

猫の客

 

 

 

 

紅水晶(蜂飼耳)

詩人である蜂飼耳が書いた小説集です。

主人公の女性たちのやり切れない気持ちがリズムよく描かれた短編集です。

捉えどころのない人間関係を流れるようなことばを使って物語が進められていきます。

 

 

青春もの

ノスタルジックな雰囲気を味わいたいなら「青春もの」は外せません。

さわやかで懐かしい。

そんな紹介を集めました。

 

つきのふね(森絵都)

ノストラダムスの予言で盛り上がっていたころ。

主人公の女の子が「先の見えない青春の闇の中を一筋の光を求めて疾走する」はなしです。

中学生たちの揺れ動く気持ちが痛いほど伝わってきます。

大人になってから読むと感想が違ってくる作品です。

 

 

サマーウォーズ(岩井恭平・細田守)

忘れてはいけない『サマーウォーズ』。

主人公が好意を寄せている女の子のために命を懸けて世界を守る、そんなはなし。

夏、田舎、子どもたちの活躍。

すべてそろった作品です。

クライマックスはグッときます。

 

◆細田守作品の紹介はこちらの記事をごらんください。

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僕らの七日間戦争(宗田理)

大人が決めたルールで生きている中学生たちが反旗を翻します。

仲間たちと廃工場に立てこもって大人たちと戦います。

しかし、大人たちも黙っていません。

仲間が連れ去られたり、廃工場に乗り込んで来たり。

子どもたちは全力で対抗していきます。

 

 

どこから行っても遠い町(川上弘美)

東京にある小さな町を舞台に、様々な登場人物たちが織り成す連作短篇小説。

豊かなんだけれどちょっとあやうい。

淡々と物語が進んでいきます。

川上弘美らしい本だなと感じる作品です。

 

 

太郎物語(曽野綾子)

高校生の太郎が成長していく様子が描かれています。

昭和を舞台にした青春小説です。

大きな事件が起こるわけではありませんが、太郎の考え方がとても興味深いのです。

読み手の年代によってとらえ方が変わる作品です。

高校編と大学編があります。

本当にオススメなのですが、絶版なのか取り扱いがない店が多いです。

実際の店舗で見かけたらぜひ手に取ってみてください。

 

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ホラー

「ホラー」という分類ですが、残虐なものではなくちょっと不思議な感じの小説を集めました。

 

夜市(恒川光太郎)

主人公が小学生の時に迷い込んだ「夜市」。

そこは望んだものが何でも手に入るという、異形たちの市場だった。

主人公が望んだものは何だったのか?

対価として差し出したものは何だったのか?

 

「怖い」というよりは「切なく不思議」なおはなしです。

不思議なノスタルジック小説をお探しの方は恒川光太郎氏の本を読んでみてください。

ハマります。

 

◆その他の恒川作品の紹介はこちらの記事をご覧ください。

sozai.hana-mode.com

 

 

蘆屋家の崩壊(津原泰水)

『蘆屋家の崩壊(あしやけのほうかい)』

フリーター?の主人公と怪奇小説家の周りで起こる不思議な出来事をまとめた短編集です。

ファンタジーというか幻想文学。

怖いのについ読み進めてしまう作品です。

 

 

宵山万華鏡(森見登美彦)

京都祇園祭の一日を綴る短編集。

祭りの夜に起こる出来事の数々。

徐々につながっていく物語たち。

 

森見 登美彦(もりみ とみひこ)氏の独特の言い回しが効いている、怖くないホラー?ファンタジー?。

『有頂天家族』とは一味違った不思議で楽しい物語りです。

 

 

私の庭では何も起こらない(恩田陸)

小さな丘の上には二階建ての古い家が建っています。

それは幽霊屋敷でした。

そこに住む女性主人のもとへ、本物の幽霊屋敷を探しているという男が訪ねてきます。

さすが恩田陸作品!というような上品な?ホラーです。

 

 

まとめとして

今回は、ノスタルジックな雰囲気の小説を紹介しました。

乗るたるじっくな本を読みたいなら、やはり、昭和を舞台にした青春小説は外せません!

舞台が田舎だとなおよろしい。

よかったら参考にしてみてくださいね。