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サーカスが題材のオススメ小説!不思議な魅力を味わいたい方へ

サーカスの本

サーカスと聞いてどのようなことを思い浮かべますか?

ピエロ、テント、空中ブランコ・・・

ちょっと不思議であやしい魅力でいっぱいです。

そんな雰囲気を小説でも味わいたい。

そう感じたことがあるはずです。

今回はサーカスが題材の小説を紹介します。

日本の作品も海外の作品もあります。

 

 

 

サーカスの不思議な魅力

人間が身体の限界を感じさせないような動きをしたり。

動物が統制のとれた動きをしたり。

夢なのか現実なのか。

空想の世界をさまよっているような感覚に陥ります。

 

近代サーカスは1700年台にはじまったといわれています。

実に長い歴史があるのです。

 

実際にサーカスを見たことがない人も魅力的なイメージは持っているかと思います。

だからこそ、小説でサーカスを味わいたい。

しかも、いろんな角度から。

 

 

オススメの小説

様々な角度からサーカスを題材とした小説を紹介します。

ここでの分類は

・日本の作品

・海外の作品

という分け方にしています。

 

日本の小説

意外と日本でも「サーカス」は小説に登場します。

「サーカス」と聞くと容易にあやしい雰囲気が想像できますよね。

 

 

『空中ブランコ』

奥田英朗

 

精神科医・伊良部シリーズの 2 作目です。

患者として「跳べなくなってしまった空中ブランコ乗り」が登場します。

色白ぽっちゃりの医者・伊良部を中心に繰り広げる医療ドタバタ劇です。

 

第1巻

 

 

『サーカスの夜に 』

小川糸

 

一人ぼっちになってしまった少年がとあるサーカス団に入るお話し。

主人公は13歳の少年。

少年の周りにいる人たちがとにかく優しい。

自分の居場所をみつける再生のはなしです。

基本的に小川糸さんの作品は優しい話が多いのですが、この作品は秀逸です。

この本を小川作品のベストと紹介する人も多いです。

 

本の装丁がすてき。

新書版も ↓

 

◆新書版

 

『サーカスナイト』

よしもとばなな

 

とある出来事で傷を負った主人公の さやか。

事件の後は幸せに暮らしていました。

昔の恋人との再会をキッカケに話しの流れが変わっていきます。

穏やかに話しが進んでいくBGM的小説です。

キーワードは他者との距離感。

人と自分のズレとは?

心地よい距離間とはなにか?

 

◆新書版

 

『人外サーカス』

小林泰三

 

主人公は手品師の蘭堂。

蘭堂が所属するサーカス団に人外のものが襲いかかります。

 

サバイバル・ミステリです。

サーカス団と吸血鬼の戦いのはなしです。

ミステリというかホラーです。

しかし、主人公たちが敵を倒していくのでスッキリとします。

 

上で紹介した作品と全く異なるジャンルです。

そういうものが嫌いでない方はぜひ。

 

◆新書版

 

『サーカスから来た執達吏』

夕木春央

 

執達吏(しったつり)とは 執行官の旧称です。

明治・大正が舞台の純粋本格ミステリ。

没落貴族の三女・鞠子とサーカス出身のユリ子がお宝を探す冒険活劇です。

表紙は怖い感じですが、中身はしっかりとした?作品です。

 

 

『草原のサーカス』

彩瀬 まる

 

 

道を踏み外してしまった姉妹が必死に再生していくはなしです。

何のために働くのか?

自分をおさえてまで働くのが偉いのか?

 

家族のはなし。

家族・姉妹の距離の描き方がうまく惹き込まれます。

 

 

『さようなら、わたしのウソ』

ヒキタクニオ

 

サーカスの経営を任されることになった美奈。

団員は一癖ある人ばかりです。

そんなサーカス団を潰そうとする連中が現れます。

たくさん。

はたして美奈はサーカスを守ることができるのか?

 

もっとタイトルと表紙イラストが違うテイストものもならもっと売れていたように思うのですが・・・。

 

 

『プラネタリウムのふたご』

いしいしんじ

 

 

双子の兄弟が成長していくはなし。

とにかく優しい時間が流れています。

 

騙される才能とは心が豊かになるために必要な力である。

ウソはいいことなのか?

それとも悪いことなのか?

白黒つけられないことはあるはずなのに二者択一を迫られる毎日。

そんなわたしたちに優しく「大丈夫」と言ってくれるような作品です。

 

オススメです。

 

◆新書版

 

『月夜のサーカス』

安孫子 ミチ/よしだ るみ

 

ある街にサーカス団がやって来ました。

それを知ったネズミたちが集まってきます。

しかし、どんなにすてきな演技を見せられてもネズミたちは満足してくれません。

団長たちはネズミを楽しませるために奮闘します。

心の広い団長とネズミたちのはなしです。

 

小説ではなく絵本です。

大人が見ても楽しめる本です。

絵もきれいなのでプレゼントにピッタリです。

 

 

海外の小説

海外でもサーカスは人気のあるショーのひとつです。

海外と日本でのサーカスの扱い方の違いを知るのも楽しみのひとつではないでしょうか?

 

もしかしたら海外の小説を読みにくいと感じる人もいるかもしれません。

それではもったいない。

あなたの知らない良書はたくさんあるのです。

 

 

『ダレン・シャン』

ダレン・シャン

 

少年がサーカスに訪れたことで運命が変わってしまします。

毒蜘蛛、バンパイヤ、異形の者たち

ワクワクするキーワードでいっぱいです。

 

アニメ化などメディアミックスも盛んにおこなわれた作品です。

 

★こちらの記事もどうぞ

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『エンデ全集 サーカス物語り』

エンデ

 

サーカス一座の物語。

戯曲形式で描かれています。

 

愛と友情のファンタジー。

文字で書くと陳腐ですが、なんといったって、あのエンデが書いた小説です。

エンデとはミヒャエル・エンデ。

『モモ』や『はてしない物語』の作者です。

エンデの作品では「当たり前のこと」をわたしたちの胸に突き刺さるストーリーを届けてくれます。

読んでおいて損はありません。

 

 

『妖精のキャラバン』

ビアトリクス・ポター

 

なぜか毛が伸び続けるてんじくねずみのタッペニーは、あるサーカス団に入ることになりました。

そこは動物たちの奇妙な巡回サーカス。

旅を重ねるうちにそのサーカス団の秘密が明らかになっていきます。

はたしてタッペニーはどうなっていくのでしょうか?

 

テンポの良い軽快な語り口ではなしが進んでいきます。

ミヒャエルの次は『ピータラビット』の作者ビアトリクス・ポタの作品です。

    

 

『魔法のサーカスと奇跡の本』 

エリカ・スワイラー

 

 

いにしえの本と呪われた一族をめぐる物語。

家族の呪いと向き合うために主人公のサイモンが奮闘

偶然手にした日記からはなしが進んでいきます。

 

翻訳のせいなのか何なのか読みにくいです。

それでもこの作品に漂う雰囲気は心地よいです。

 

 

『サーカス象に水を』

サラ・グルーエン 

 

 

舞台は大恐慌時代のアメリカ。

サーカスの舞台裏でぞっとするような出来事が起こります。

老いた主人公の口から真実が語られる。

そんなはなしです。

救いのないような感じがしますが、読み進めていくうちに希望の光は見えてくるはずです。

映画『恋人たちのパレード』の原作です。

 

 

『チェットと消えた像の謎』

スペンサー・クイン

 

探偵のバーニーの相棒と訓練所の落第警察犬チェットが織り成す人気ミステリ。

『名犬チェットと探偵バーニー』シリーズ第3巻です。

犬目線ではなしが進んでいくのが楽しい作品です。

 

今回は、サーカスの象が消えた?!

目的は?

犯人は?

主人公が好きになること間違いなしです。

 

 

空中ブランコのりのキキ

別役実

 

 

主人公は空中ブランコ乗りのキキ。

サーカス界のトップスターです。

 

自分にしかできないと思われていた技。

それが他の人にもできてしまったら?

いったい自分はどうすればいいの?

 

他者から見える「わたし」と自分が思う「わたし」。

その違いをどのように乗り越えたらよいの?

そんなはなしです。

 

教科書にも載っている短編です!

 

 

まとめとして

今回はサーカスが題材の小説を紹介しました。

日本、海外問わずたくさんの作品があります。

あやしい魅力があるサーカス。

ぜひ小説を通して味わってみてください。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

 

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