青春小説でオススメの本は?
青春小説は山ほどあります。
今も昔も変わらず人気のジャンルです。
しかし、最近のものは
・主人公がかわいい女の子を振り向かせるために頑張る
・部活や趣味を頑張る
物が多い気がします。
正直言って、不良の出てくる作品はもうお腹いっぱいなんだよー
穏やかな、頑張っている学生の話しが読みたいんだよー
今回は1973年に発売された曽野綾子さんの作品を紹介します。
昭和の青春小説
『太郎物語』をご存知ですか?
曽野綾子さんが書いた小説です。
曽野さんといえばキリスト教や人生に関する本が有名です。
しかし、今回はあえて『太郎物語』の紹介です。
オススメの青春小説です!
太郎物語とは?
太郎物語 - 高校編 - (1973年)
太郎物語 - 大学編 - (1976年)※当時は「青春編」
全2巻です。
残念ながら電子書籍にはなっていません。
ネットショップでは新品を見かけなくなってきました・・・。
書店では時々見かけます。
太郎物語の魅力とは?
昭和の香りがする学生たちの話しです。
流れるように話しが進んでいきます。
学生運動やショッキングな事件はほとんど出てきません。
考え方が異なる仲間たちと、毎日を懸命に生きていくはなしです。
主人公の人間性
主人公は山本太郎。
高校を卒業したての青年です。
自分に正直で、でもそれに葛藤してしまう。
恋をすることもありますが、いかにもなラブストーリーにはなりません。
口では適当なことを言ってしまいますが、すべてに真面目に取り組む姿が共感するのです。
自分なりに頑張っている姿が魅力
この作品の魅力は、主人公の太郎があがいている姿にあります。
全2巻ではなしが続いていきます。
その中でいろんな人との出会いややり取りがあります。
そこでいろんなことに気づいていきます。
それが作品にも反映されている。
太郎の考え方が少しずつ変化していきます。
その変化が急でないので、作品全体が流れるように進んでいくように感じます。
まとめとして
今回は曽野綾子の『太郎物語』を紹介しました。
ちょっと古い作品です。
シチュエーションは古いかもしれません。
しかし、太郎をはじめとする登場人物たちの感情や考え方は色あせません。
読むと気持ちがスッキリする小説です。
こんな時代だからこそオススメできる一冊です。
ネットで販売しているところはほとんどありません。
本屋で見つけたらぜひ手に入れてください!