キツネとタヌキが一緒に出てくるオススメ絵本&児童書の紹介
古くから日本では狐と狸はともに化けることが上手で、お互いに「化け合戦」をしているといわれています。妖怪の仲間に入れられている狐と狸ですが、他の妖怪たちと比べると、どこか憎めない感じがします。可愛いと感じることも。古くからあるテーマですが、どんどん新しい本が出ている魅力的な題材なのです。
今回は、そんな狐と狸が登場する絵本&児童書を紹介します。
本に登場する狐と狸
古くから本の題材となっている狐と狸。なぜ、この2種類が化けるの動物の代表なのでしょうか?それは、キツネとタヌキの「象徴」としているものが異なるからだと言われています。
本には教訓や価値観を伝えるという側面があります。だからこそ、キツネやタヌキが持つ意味を本に込めているのだと思われます。
狐は知恵と策略の象徴として描かれます。神聖な力を使って時には人を助けることもあります。また、変身することで人々を試すこともあります。
狸はユーモアと冒険心の象徴として描かれています。狸は変身することを楽しんでいますが、自分たちの領域や家族を守るために戦うことも多いのです。
オススメの絵本の紹介
それでは本の紹介をします。古い本ではキツネとタヌキが化かし合いをするものが多いです。その一方、最近の本では一緒に何かを成し遂げたり、巻き込まれたりするユニークなものが増えています。
きつねうどんたぬきうどん
【4歳~】
「きつねうどんが大好きな、きつねくん。たぬきうどんが大好きな、たぬきくん。そんな2ひきがいい匂いにつられて、うどん屋さんにやってきちゃった。」こんな素敵な文からはじまる2匹の物語りです。
タヌキうどんとキツネうどん。どっちが美味しいのか?でケンカが始まります。ケンカをしながらも仲を深めていく、素敵なお話しです。
キツネとタヌキのばけばけ話
【小学校1、2年~】
イラストは『ぞろり』シリーズの原ゆたか氏。短いお話しが15話入っています。少し難しい言い方もあるので、自分で読むなら【小学校中学年】くらいからだと もっとたのしむことができます。
きつねとたぬきのばけくらべ
【2歳~】
タヌキとキツネが化け合戦をする、文字もストーリーもシンプルな赤ちゃん絵本です。ゆっくりとした時間が流れる本です。
『ちいさいモモちゃん』シリーズでおなじみの松谷みよ子が書いた絵本です。
狐と狸のバケ合戦
キツネとタヌキの短編集。大人気『怪談』シリーズの『新耳袋』が子ども版で登場です!本家と比べると怖くありません!安心です。ストーリーは、昔話というより現代のキツネ&タヌキ話しです。
きつねとたぬきのばけくらべ
「キツネとタヌキの化けくらべ」がテーマの昔話し、美しい花嫁に化けたきつねを、まんじゅうに化けたタヌキがやりこめるというユーモラスな展開。古き良き名作絵本シリーズです。
オススメの児童書
児童書の他に、絵本だけれど未就学児には難しい本も ここで紹介します。
こぎつねコンとこだぬきポン
【小学1年生~】
ひとりぼっちの、コンとポンは友だちを探しに出かけました。ある日、2匹はバッタリ出会いました。友だちになりたい。お互いのそう思うのですが、どちらの両親も「タヌキなんか悪がしこい」「キツネなんかズルがしこい」決して遊んではいけないと言います。嵐の夜、2匹は偶然出会います。そこで仲良くなったのですが、ここで問題が起こります。
絵本にしては文字が多く長いストーリーです。本を読むのに慣れてきた小学校低学年の子にオススメです。
タヌキとキツネ 偉人の名言
【小学3,4年生~】
世界の偉人の名言を分かりやすく紹介しています。エジソン・アインシュタイン・ガンジー・荘子・坂本龍馬などなど。お勉強本として活用することができます。
その他
絵本以外のタヌキ&キツネの本を紹介します。
キツネとタヌキの大研究
キツネとタヌキを紹介している図鑑です。この2種類だけを扱っている図鑑は珍しいです。タヌキやキツネの本を読んで好きになったら、今度は実際の狸と狐のことを知るのも面白いかもしれません。
タヌキとキツネ
かわいらしいタヌキとキツネが登場する、人気の漫画です。のんびりやのタヌキと素直になれないキツネ。仲良し2匹が繰り広げる、ほっこり癒されるフルカラーコミック!ひそかに人気です。
まとめとして
今回は、キツネとタヌキが登場する絵本&児童書を紹介しました。昔ながらの「化かし合い」だけでなく、最近では「心温まるお話し」や「笑えるお話し」が増えています。自分のお気に入りを見つけてください。よかったら参考にしてみてくださいね。
|