ろくろ首のオススメ絵本&児童書
日本には数多くの妖怪がいます。誰もが知っているけれど、あまり主役にはならないものもたくさん存在します。今回は ろくろ首(ろくろっくび)。ご存じ、首の長い妖怪です。
みんな知っているのに、本の主役になっていることは少ないのです。短編集のなかのひとつ、という本が多い。ここでは、様々なタイプの「ろくろ首(ろくろっくび)」絵本&児童書を紹介します。
ろくろ首とは?
首の長い妖怪です。実は2つのタイプがあります。
・首がぬけて顔が飛んでいくタイプ
・首が伸びるタイプ
有名なのは後者だと思います。しかし、妖怪話の先駆者である小泉八雲(こいずみ やくも)の『ろくろ首』は前者なのです。意外。
ちなみに、水木しげる御大の漫画には どちらのタイプも登場しますのでご安心ください。
本の紹介〈絵本〉
それでは本の紹介です。まずはオススメの絵本からです。
ろくろっくび
隣に引っ越してきた はなちゃん。なぜか、2階の窓から「遊びましょう」と呼びにきた。
ベストセラー絵本『ねないこ だれだ』で おなじみの せな けいこ さんの絵本です。独特のイラストと、こわくない おはなし。これぞ、せなワールド。
【 3 歳~】
↓ こんなグッズもあります。
ろくろっくびの ばけねこしまい
ろくろっ首の化け猫姉妹。お化け屋敷のアイドル。猫なの?ろくろっ首なの?今日も オシャレやダンスで大忙し。
独特のイラストで、ファンの多い作品です。怖くありません。
【 3 歳~】
ろくろくびの おかあさん
「ろくちゃーん、どこなの?」
人ごみの中で、首をのばして子どもを探す、ろくろ首の母ちゃん。
【 3 歳~】
こんやは なんのぎょうれつ?
オバケたちの行列の先には、いったい何が待っているのでしょうか?日本のオバケも、海外のオバケも いっぱい出てきます。大人も楽しめる「ぎょうれつシリーズ」第4弾。
※このシリーズでは「動物」「乗り物」「妖怪」「鳥」など、様々な行列を楽しむことができます。
【 3 歳~】
↓ こんな感じ
おぼうさんとろくろくび
旅のお坊さんが山で泊まった家は、ろくろ首の家でした。障子には怪しい影が映ります。逆さ絵、だまし絵、迷路など楽しい参加型の紙芝居。
【 3 歳~】
本の紹介〈児童書〉
児童書にも「ろくろ首」が出てきます。しかし、数が少ないのです!妖怪がたくさん出てくる本に少しだけ「ろくろ首」がいる、そんなパターンばかりです。
では、数少ない「ろくろ首」のオススメ児童書を紹介していきましょう。
イケてる!ろくろ首!!
主人公の六花は、ろくろ首一族の女の子。ろくろ首には首が伸びるタイプと首が抜けるタイプがいます。六花の一族は両方の能力を持っています!さらに別の呪いも持っています。
「首を伸ばした状態でうどんを流し込むと喉越しがよい」など、笑える要素が満載です。
ろくろっ首の日記
金曜日の真夜中はおばけ塾の日です。ところが今夜はろくろっ首が来ていません。何があったのでしょうか?1999年出版の古い本です。図書館で探してみてください。
【対象年齢】記載なし
Light Brown ぼくの町の妖怪
いたるところに潜む妖怪たちを調査していく短編集。河童、天狗、ろくろ首、猫また、柿入道、小豆洗い。みんなが知っている妖怪ばかり!簡単に読み進めることができます。『休み時間で完結 パステルショートストーリー』シリーズ。
【小学校中学年~】
怪談小泉八雲のこわ〜い話
小泉八雲の「怖い話」を小学生の子どもたちにも分かるようにまとめてあります。この本には『耳なし芳一』『ろくろ首』が収録されています。もっと「怖い話し」を知りたいという上級者向け。
【小学校中学年~】
その他
絵本や児童書以外にも「ろくろ首」の本はあります。専門書ではなく、子どもでも楽しめる、もしくは、親御さんも楽しめる本を紹介します。
ストロー・紙コップなどで作る激カワおもちゃ(型紙付き)シリーズ
工作を紹介している本です。テーマが「オバケ」。もちろん、ろくろ首も登場します。お子さんと一緒に、ろくろ首を作ってみませんか?
小泉八雲の『怪談』で英語を学ぶ
怪談でおなじみの小泉八雲。誰もが知っている怪談話でいっぱい。それを英語で紹介&学んでいこうという本です。
まとめとして
今回は、ろくろ首の絵本&児童書を紹介しました。知っているようで知らない、ろくろ首。昔からの物語もあるし、今どきの本もあります。お気に入りを探してみてください。
よかったら参考にしてみてくださいね。