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家族・きょうだい(兄弟姉妹)がテーマの絵本&児童書!意外と多いぞ

家族・きょうだいがテーマの絵本

様々なテーマの絵本や児童書が出版されています。

子どもたちに人気なのがファンタジー。お姫様やオバケなどが出てくる本です。今も昔も変わらず。想像の世界も好まれますが、子どもに身近なテーマも人気があります。

自分に近いものといえば・・・やはり「家族」ではないでしょうか。お父さん、お母さん、お兄ちゃんやお姉ちゃん、弟や妹。毎日、関わる人たちだからこそ「好き」になる。

絵本や児童書も同じです。「家族」「兄弟・姉妹」がテーマの本は昔から好まれる傾向にあります。今回は、「家族」「きょうだい」が出てくるオススメ本を紹介していきます。ここでは2000年代以降に出版された本を中心に選びました。

 

 

絵本と児童書

絵本と児童書でも「家族」の扱い方が違っています。

 

観点 絵本 児童書
対象年齢 幼児〜低学年。親と読むことが前提。 小学生〜中学生。自分で読む。
家族の描き方 「愛される・守られる」側として描かれる。家族=安心基地。 「離れる・理解し直す」対象。家族との距離が物語の起点。
感情表現 スキンシップ・会話・行動を通して直接的。 モノローグや心理描写を通して内面化される。
物語構造 日常の一場面、エピソード中心。 成長や変化を通じたストーリー展開。
メッセージ 「あなたは愛されている」 「あなたは自分で考え、選べる」

 

 

テーマの分類

大きく分けると下記のようになります。

① 愛情・ぬくもり
② 成長・自立
③ きょうだいの関係
④ 家族の変化・再構成
⑤ 家族を超えるつながり

「家族」の大切さ、というテーマ以外も、変化や受容などの深い話題が練り込まれていることが多いです。堅苦しい話題になりがちですが、身近な内容だからこそ、引き込まれる本が多いのは事実です。

それでは、それぞれのタイプ(型)をみていきましょう。

 

 

① 愛情・ぬくもり型

「安心の源」としての家族をとらえることがテーマとなっている本です。
絵本では、親やきょうだいの愛情を通して、子どもが「自分は愛されている」と感じる話しです。幼児期に特に人気で、家庭の温かさ・スキンシップが中心となります。

児童書では、愛情が直接描かれるよりも、「家族の支えが主人公を後押しする」形が多いです。

 

 

おかあさん だいすきだよ

「あなたのことが大好き。でも、いつも怒ってしまう」
子どものことが嫌いなわけじゃない。憎いわけでもない。でも、怒ってしまう。そんなお母さんのお話し。
大型絵本バージョンもあります。しかし、子どもよりも大人向けかな、という絵本です。

 

 

ちょっとだけ

なっちゃんのおうちに赤ちゃんがやってきました。
いままでとは違います。なっちゃんは、ちょっとずつ ちょっとずつ頑張っていきます。でも・・・本当は・・・。健気な なっちゃんと、優しいママのお話し。

 

 

ねえ だっこして

わたしは、ここの家で飼われているネコ。
ある日、飼い主に赤ちゃんが生まれました。お母さんは、赤ちゃんにつきっきり。でも、わたしだって、お母さんに抱っこしてほしい。でも、我慢しなくちゃ。猫の強がりと本当の気持ちで揺れ動く、そんなお話し。

 

 

↓↓↓ 児童書 ↓↓↓

 

魔女の宅急便

ジブリの映画にもなった『魔女の宅急便』の原作です。どちらも同じ「魔女の少女キキの成長物語」ですが、内容やテーマには大きな違いがあります。

項目 原作小説(角野栄子) 映画(宮崎駿/スタジオジブリ)
基本テーマ 「自立と日常の優しさ」 「思春期の葛藤と成長」
世界観 明るくのどかなヨーロッパ風の町。魔法は普通に受け入れられている。 少し現実味を帯びた世界。魔女は珍しい存在で、人々の反応もリアル。
物語のトーン 穏やかで温かく、児童文学らしい希望に満ちている。 思春期の不安、孤独、挫折など心理描写が深く、やや内省的。
年齢層 小学校高学年向け 思春期〜大人まで楽しめる構成

 

複数の出版社から発売されています。違いは対象者です。

★福音館文庫版は「小学校低学年~」

 

★角川文庫版など他の文庫版は「一般的な読者」

 

 

② 成長・自立型

親離れ・きょうだいからの独立がテーマ

親の手を離れて自分の力で何かを成し遂げるお話しです。きょうだいとの比較や葛藤も含みます。「旅立ち」や「挑戦」が物語の核となります。

 

ママに頼まれて、おつかいに行くことになりました。ドキドキしながら歩いたり、転んでしまったり、お店の人に気づかれなかったり・・・。子どもの心の動きが鮮やかに描かれている絵本です。

 

 

くまのコールテンくん

ある日、ひとりの女の子がおもちゃ売場のくまの人形を一目で好きになりました。自分の貯金をはたいて買いに行きます。女の子が好きになったのは、クマのコールテン君。好奇心旺盛なクマの男の子です。女の子と人形との心のふれあいを描く絵本です。

 

 

おしいれのぼうけん

「さくらほいくえんには、こわいものがふたつあります。ひとつは押し入れで・・・」から始まる物語りです。押し入れに入った少年たちは、どんなものに出会うのでしょうか?3~4歳くらいから楽しめる、冒険の絵本です。諦めずに前に進む、さとし と あきら。彼らの活躍に手に汗握るお話し。大人気ロングセラー絵本です!

 

 

③ きょうだいの関係型

対立・絆・面倒をみる等がテーマです。
上の子の「がまん」や、下の子を守る姿などがテーマ。このタイプの本には「けんかと仲直り」の構造が多くみられます。

 

 

ちょっとだけまいご

巣から落ちて迷子になったちびフクロウ。彼を助けようと頑張るリス。二匹のやり取りを描いた色鮮やかな絵本です。ちびフクロウは、リスにジェスチャーを交えてコミュニケーションを取っていきます。はたしてフクロウはお母さんに会うことができるのでしょうか?世界中で愛されている、親子の素敵なお話しです。

 

 

14ひきのあさごはん

14匹のねずみの大家族。みんなで朝食を準備する様子が描かれている絵本です。
おじいさんが最初に起き、家族が次々と目を覚まします。朝食の準備は、みんなで分担して行います。最後はみんなで「いただきます」。朝ごはんを食べると、今日も1日がはじまります。

 

 

↓↓↓ 児童書 ↓↓↓

 

あしながおじさん

孤児院でそだった女の子・ジュディが、「あしながおじさん」からの奨学金を得て大学に進学します。毎日の出来事を手紙で おじさんに報告する物語です。
ジュディは「あしながおじさん」の正体を知りません。大学を卒業し、最後に「あしながおじさん」と会うことができるのでしょうか。

 

 

モモ

相手の話しを聞くことが得意な女の子・モモ。ある日、町に「時間貯蓄銀行」を名乗る「灰色の男」たちが現れます。
この本を読むことで、時間の大切さを再確認することができます。それ以上に、コスパ(コスト・パフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)といった便利さへの疑問を感じることでしょう。オススメです。

 

★絵本版もあります!

 

 

④ 家族の変化・再構成型

「当たり前の家族像」に揺らぎが起きるタイプものもです。現代では“多様な家族”を描く作品が増えています。(ex. 離婚・再婚・死別・養子など)昔はあまりみられなかったタイプの本が増えています。

 

パパのしごとはわるものです

パパの仕事を見に行ってみると、悪役の覆面レスラーでした。悪いこと、ずるいことばかりやっています。それでも「ぼく」はパパの応援がしたいのです。しかし、周りの人たちはパパの応援なんてしません。パパがやられると観客たちが喜んでいるではないですか。
世の中の仕事はキラキラかっこいい仕事ばかりではありません。それだけでは成り立ちません。大切なのは「どんな仕事か?」ではなく「どんな姿勢で取り組んでいるのか?」。そんな素敵な絵本です。

 

 

かぞくって なあに?

家族とは何か?そんな疑問に答えてくれる、楽しいイラストで描かれた絵本。「かぞくって どんなもの?」「かぞくって なんのためにあるの?」国籍も性別も構成もいろいろな現代の家族のかたちを紹介します。

 

 

いろいろ いろんな かぞくの ほん

以前「家族」といえば、お父さんが毎日仕事に行って、お母さんが家事をやって・・・と、誰もが同じ絵を思い浮かべていました。近年、家族のあり方が変化しています。人種も様々。そんな多様性を教えてくれる絵本です。

 

 

↓↓↓ 児童書 ↓↓↓

 

ボクのことわすれちゃったの?

お酒を飲んだお父さんが家で毎晩暴れる。この絵本では、つらい体験を重ねると子どもは どうなってしまうのか?実はたくさんいる、ひそかに傷ついている子どもたちに、どのように心を向けたらよいのか?という本です。

 

 

お母さんどうしちゃったの・・・

お母さんがうつ病になった、統合失調症になった(前編・後編)本です。先ほど紹介した本と同じシリーズです。親の変化によって傷ついている子どもたち。

 

お母さんは静養中

 

 

 

⑤ 家族を超えるつながり型

血縁ではないけれど、家族のような絆を描く本です。疑似家族や心の絆。「人とのつながり」「他者理解」が中心テーマ。

 

ふたりのおかあさん

特別養子縁組のお話し。意外と知られていないし、誰も教えてくれない。養子縁組をした子どもの気持ちに着目した絵本です。
産みの親からも育て親からも愛されながら成長していく、みらいちゃんが素敵に描かれています。

 

 

ぼくのかぞくをしょうかいするね

様々な「家族のかたち」が紹介されています。父子家庭、同性カップルの家庭、離婚して父親が2人いる子などなそ。子どもが、自分の家族を紹介する絵本です。

 

 

ふしぎぞくぞく ぞくぞくかぞく

パパの話しを聞いている2人の子どもたち。お姉ちゃんと弟で、話しの内容を違ったように理解しています。あれ?大丈夫?ラストは新鮮な終わり方。
「雲」と「蜘蛛」のような、同音異義語を楽しく紹介してくれる、ことば遊びをフル活用した絵本です。イラストもオシャレ。

 

 

ともだちや

 

 

 

 


↓↓↓ 児童書 ↓↓↓

 

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

大人気『銭天堂』シリーズ。このシリーズにも「血のつながらない人々の縁」が登場します。
幸運な人だけがたどりつけるふしぎな駄菓子屋が舞台。店主の紅子が毎回、奇妙な駄菓子を勧めてくれます。食べ方や使い方を間違えなければ願いを叶えてくれるとのこと。しかし、約束を守らないとと恐ろしい事態を招くのです。
「笑うセールスマン」「世にも奇妙な物語」的な、不思議な物語。

 

 

 

その他

分類に当てはまらない独自の「家族」「きょうだい」本もたくさんあります。

 

おちゃわんかぞく

お茶碗の家族のお話し。働くお父さんお茶碗、家事・育児をするお母さんお茶碗、そして子供たちです。それを聞いただけで面白い。イラストは知る人ぞ知る、NHK Eテレ『シャキーン!』の、いぬんこ。

 

 

ゆびかぞく

お茶碗の次は、指、です。「ぼくの ゆびは、とっても仲良しな ゆびかぞくなんだよ」
指同士の会話が可愛い、ゆびあそび絵本です。

 

 

100ぴきかぞく

100匹の猫たちが繰り広げる物語たち。それぞれ性格も違いますし、名前もちゃんとついています。イラストもすごい書き込みがされていて、じっくり見て楽しむことができる本です。スピンオフ作品も続々登場。

 

 

ピンクとキイロ

仲良し きょうだいのピンクとキイロ。ピンク色が好きなピンク。バナナが好きなキイロ。好きなものは違うけれど、いつも一緒の2匹です。
大人気シリーズ「100ぴきかぞく」のスピンオフ絵本。

 

 

いろいろ いろんな かぞくの ほん

 

 

 

 

 

 

バーバパパとゆかいなかぞく やんちゃなこねこたち

 

 

 

 

 

だいかぞく

 

 

 

ようこそ!あかちゃん

 

 

 

 

ねこさんかぞくのミュージアム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくのかぞくをしょうかいします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラビッタちゃん家族

うさぎのラビッタちゃん家族は5人家族。雪国に住んでいます。ラビッタちゃんと、妹のピョコラッタちゃん、弟のピントパットくん、パパとママ。自然の中でおきる様々なことを描いていく物語です。

 

 

おまもりかぞく

わたしの お父さんやお母さんにも、両親がいて、おじいちゃんおばあちゃんにも両親がいる。ずっと数えていくと、100人以上になる?等、「家族」に関する謎にやさしく答えてくれる絵本です。絵もかわいく、読みやすい本です。

 

 

アナと雪の女王

ディズニーで一番有名な、きょうだいケンカ。アナと雪の女王。大人気作品で映画の続編や関連商品がたくさん出ています。みんなが知っている姉妹のお話しです。映画の話し以外にもストーリー展開があります。

 

 

おばけかぞくのいちにち

おばけの家族のお話し。「さくぴー」と「たろぽう」という、おばけの子どもたちは、夜の幼稚園に通っています。おとうさんの仕事は、人間を怖がらせることです。おかあさんおばけは、市場で買い物をして、蜘蛛の巣や毒キノコをつかった料理をしています。
人間の暮らしと、おばけの家族の暮らしを面白く、可愛く紹介してくれる絵本です。人気シリーズ。

sozai.hana-mode.com

 

 

4歳からの性教育の絵本 コウノトリがはこんだんじゃないよ!

自分の身体の各パーツは、何て言う名前で、どんな仕組みなのか?それを教えてくれるのが この本です。イギリス・アメリカでロングセラーとなっている絵本。まずは自分のことを知ることで、相手のことも知る。そこから相手を大切にすることを学んでいきます。未就学児でも早くありません。
さらに、多様な性のあり方や性被害を防ぐための注意点などの情報も丁寧に描かれています。親子の会話のきっかけとなる本です。

 

 

まとめとして

今回は「家族」「きょうだい」がテーマの絵本&児童書を紹介しました。意外と出版数が多いテーマです。

絵本では、子どもにとって家族が「世界の中心」であり、安心・信頼・愛情を実感するための鏡として描かれています。

児童書では、成長する主人公が家族から一歩離れ、他者理解・自己発見・自立へと進む過程が描かれています。

同じ「家族」というテーマでも、年代によって見方が変わってくるのです。
絵本は「つながりを確かめる物語」、児童書は「つながりを見つめ直す物語」といえるのではないでしょうか?

ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてください。よかったら参考にしてみてくださいね。