オススメのオバケ・幽霊の絵本&児童書
子どもは怖いものが好き。みんなじゃないけれど好き。
子ども向けの「怖い」本は昔からたくさん出ています。また『ノンタン』のように、人気シリーズのなかに「オバケ」の回があるケースが意外と多いのです。
不思議な存在であるオバケ。今回は「オバケ」が出てくる絵本や児童書を紹介します。ただ怖いだけではなく、人情味あふれる話しや、可愛い話し、面白い話しがたくさんあります。怖いのが嫌いな子も楽しめる作品が多いのです。ひとつ読んでみてお気に入りを探してください。
みんながイメージするオバケとは?
オバケにもたくさん種類があります。
・目が一つしかない
・首が長い
・悪いことばかりする
見た目や特徴がオバケによって違います。種類も多く、すべての「オバケ」の本をまとめて紹介することは不可能です。
ここでは「白い(もしくは透明)」「足がない」「飛ぶ」といった正統派?のものを「オバケ」として位置づけしています。
子どもは どんな怖いものが好き?
子どもは怖いものに対して敏感です。しかし、興味本位で「見てみたい」という気持ちも強いようです。また、年々「怖いもの」が変化していきます。
年少さんだと「知っているもの以外」怖いと感じる傾向があります。年中さん以降、恐怖の対象は「よく分からない人・もの」自体に変わります。小学校入学してから「よく分からない人・もの」の言動や影響などに怖さを感じるようになってきます。
オススメの絵本
まずは絵本を紹介していきます。かわいらしいものから、ちょっとドキドキするようなものまで、たくさんの本が出版されています。
いたずらおばけ でんしゃにのる
オバケが電車に乗るお話し。テンポがよく、ことばのリズムを大切にしている乳幼児向けの絵本です。小さい子にも分かりやすい絵柄!絵本入門編にどうぞ。
【0歳~】
おばけのかわをむいたら
オバケをつかんで、皮をむいたら、何が出てくるのでしょうか?意外なものがたくさん出てきます。淡々と進むストーリー?大人の方がハマるかもしれません。
【対象年齢】記載なし。2歳くらいから楽しめそう。
しりながおばけ
『おばけのかわをむいたら』待望の第2弾!おしりが長いオバケは どんなことに役立つの?こちらも淡々と進むストーリー?子どもが好むテンポ&笑いです。
【対象年齢】記載なし
ノンタン おばけむらめいろ
言わずと知れた『ノンタン』シリーズ。オバケを追いかけるノンタン御一行。行く先々には様々な迷路が待っています。簡単な迷路です。迷路がはじめてのお子さんにもぴったり。最後は何が待っているのでしょうか?
【3歳~】
はないきおばけと くちいきおばけ
道端でバッタリ出会った2人のオバケ。鼻で息する「はないきおばけ」と、口で息する「くちいきおばけ」。2人はライバルです。お互いに過剰なくらい意識しています。今日も自慢の鼻と口、どっちがすごいか張り合っています。
【4歳~】
おばけかぞくのいちにち
オバケの時間は夜から始まります。人間の時間とは違うのです。さきちゃん と たろうくんが夜 寝ないとお母さんが「もうおばけの時間よ」と言います。人間の暮らしと比較させて、オバケの暮らしを楽しく描いた作品です。『おばけかぞく』シリーズ。
【3歳~】
おばけのえんそく
今日はおばけ保育園の遠足。みんなで夜空を飛んで行きます。海辺では、おばけ風闇鍋作り。みんなが持ってきた変なものを入れて食べます。お腹がいっぱいになったら、昆布で綱引き大会です。人気の『おばけかぞく』シリーズの5作目!
【3歳~】
おばけの ブルン
オバケなのに、とても怖がりなブルン。怖いのに夜のお散歩へ。案の定、怖がります。「こわい」「何の影?」ブルンと一緒にブルブル&ドキドキしながら、次々にあらわれる影の当てっこを楽しみましょう!
【1歳~】
おばけだじょ
「おばけだじょ」「たべちゃうじょ」から始まる、絵が徐々に変わっていく不思議な絵本。ハラハラ、ドキドキのオバケ絵本です。ちょっと怖い本を探しているなら、この本をどうぞ。影絵のような色使いも素敵です。
【対象年齢】記載なし
こちらも同じ作者の本です ↓
おばけパーティ
オバケのアンリが、お友達のオバケを家に招待してパーティーをひらきます。お客さんは全員オバケ。美味しそうな料理が並びます。食べたものによって、オバケの色(服の色?)が変わっていきます。
表紙だけみると怖い本なのかな?と思われがちですが、変にカッコつけていない素敵な絵本です。オススメ!
【4歳~】
いちにちおばけ
「おばけって怖いな。ぼくもオバケになったら、オバケが怖くなくなるのかな? よし、いちにちおばけになってみよう!」そんなテンションでオバケになることを決めた、主人公の”ぼく”。
「からかさオバケ」「口さけ女」「河童」「雪女」・・・。だんだん楽しくなっていきます。オバケが嫌いな子でも楽しく読める本です。『いちにち』シリーズの第4弾。
【3歳~】
おばけのケーキ屋さん
おばけのケーキ屋さんは、とてもおいしいケーキを作ります。自慢のケーキでみんなを驚かせることが大好き。ある日、オバケの元に、一人の女の子がやってきます。しかし、ケーキを食べた女の子の反応がよくありません。オバケは女の子にこう提案します。「これから月にいちどケーキを食べにおいでよ」
おばけと女の子をつなぐ優しいお話し。
【3歳~】
おばけのケーキ屋さんひみつのねがいごと
おばけのケーキ屋さんがパーティを開催することになりました。準備を女の子に手伝ってもらうことにしました。「手伝ってくれて成功すれば、何でもしてあげるよ」女の子があまりに一生懸命にやってくれるので、どんなお願いをしたいのだろう?と気になります。けれど、女の子は教えてくれません。
『おばけのケーキ屋さん』の続編。
【3歳~】
おばけのやだもん
おばけのやだもんは「イヤイヤ」言う子にとりつくオバケです。やだもんに取りつかれた子どもたちは、みんなオバケになって、やだもんのような顔になってしまします。今日も やだもんは「だだ」をこねている子を探しています。
子どもが「イヤイヤ期」のときに読むべきオススメの絵本です。
【3歳~】
せなけいこ『おばけ』絵本
オバケ絵本といえば せな けいこ!というくらい、様々な種類のオバケ絵本を出しています。なかでも『おばけのてんぷら』と『ねないこだれだ』は代表格です!せな けいこ といえばちぎり絵で描かれた優しいタッチの絵本。愛らしい登場人物でいっぱいです。
おばけのてんぷら
この本では、うさこが料理をしているときに、山からおりてきたオバケがやってきました。このオバケ。はじめはつまみ食いをしていただけだったのですが、そのうち油の中に落ちてしまいます。
【3歳~】
ねないこだれだ
夜遅くまで起きている子のところにはオバケが来ます。「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」そう、オバケの時間です。
あそこに、こんな時間までに起きている子がいましたよ。夜中はオバケの時間。あの子はどうなってしまうのでしょうか?
【1歳~】
おばけなんてないさ
昔からある人気の童謡「オバケなんてないさ」。せな けいこが絵本にしてしまいました!すてきなちぎり絵でオバケたちが登場します。楽譜つき。
【0歳~】
おつきみおばけ
今度はお月見。森の中で小さなウサギちゃんが泣いています。優しい おばけちゃんが ウサギちゃんを慰めようと、きれいなお月さまを見せながら、お月見の準備をします。しかし・・・。
【2歳~】
おばけのばあ
「いない、いない、ばあ」赤ちゃんが喜ぶ魔法のことば。猫やウサギ、オバケまで一緒に「いない、いない、ばあ」。丈夫な本でよだれで汚れても平気。0歳から読める絵本!
【0歳~】
はやおきおばけ
オバケって夜に出るものなの?早起きが好きなオバケは、昼は何をしているの?めくってたのしい意外な展開に子どもたちは大喜びです。「みなさんもはやおきしましょう」と教訓じみていません。ただただ、好きで早起きしているオバケもいるのです。
【1歳~】
おまつりおばけ
今日はお祭り。オバケの一家がはりきって祭りの準備をしていると・・・やってきたのは泥棒です。オバケの子どもたちがつかまっちゃった!ペンキでいろんな色に塗られちゃった!そして、祭りでは「さあ、いらっしゃい。ひとつ、ひゃくえんだよ。」売られちゃったよ!どうなるオバケの子どもたち?!
【0歳~】
めがねうさぎ
うさこは山で眼鏡をなくしてしまいました。でも、森の奥には、退屈で困っているオバケがいたのです・・・。
【3歳~】
おふろにいれて
「ぼくもいれてくださいな」と、いろんな子たちがお風呂にやってきた。なかにはオバケの子もいます。シルエットを見て動物の名前を当てながら読み進めるのも楽しい一冊です。
【2歳~】
オススメの児童書
オバケの児童書は、小学校低学年・中学年・高学年とまんべんなく良い本がそろっています。読者にとってはとても喜ばしい
おばけのアッチ・コッチ・ソッチ
昔から愛されている、おばけの本といえば『小さなお化け アッチ・コッチ・ソッチ』シリーズです。学校の図書室にもあることが多いです。
主人公は「おばけのアッチ」。ある日、夕やけ空を飛んでいると、とてもいい匂いがしてきました。シリーズ第1巻!
読み聞かせであれば、年中・年長くらいからOK。小学校低学年くらいになれば自分で読める子も多いです。長さもストーリーも ちょうどよいお話しです!
【小学校低学年~】
幽霊屋敷レストラン
テープレコーダーを持って幽霊屋敷に入ったら、幽霊の声が入っていた?! これを聞くだけで普通に怖い・・・。そんな怖い話しの短編集。
【小学校中学年~】
ゆうれい回転ずし 本日オープン!
オバケや妖怪たちが下界?で回転寿司屋をオープンすることになりました。店員は「幽霊のお菊さん」「河童のガタロウ」「手長小僧のてっちゃん」。タイトルを見て興味がわいた人、ぜひ本を手に取ってみてください。
【小学校中学年~】
小さいおばけ
本当は、夜に活動するオバケなのに、昼に起きる体質?になってしまったオバケ。彼?を助けるためにみんなが協力してくれます。
【小学校低学年~】
さよなら、おばけ団地
再開発が決まった団地。そこで起こる不思議な出来事が短編でつづられています。「怖い」というよりは「不思議だね」という本。優しくほっこりとなるような話しばかり。
【小学校中学年~】
幽霊屋敷貸します
主人公の家族が引っ越してきたのは大きなお屋敷。以前、住んでいた人たちは、あっという間に引っ越ししてしまった。なぜなら、その家には幽霊がでるからです。幽霊が「あなたたちが、この家に住むのにふさわしい人たちかどうか、たしかめにきた」といいます。
謎解きがちょうどよい、ホラー&ミステリー児童書。表紙が地味だけれど、子どもにはオススメできる本です。
【小学校中学年~】
おばけやさん
オバケと一緒にお客さんの悩みにこたえるお店があります。店主は小学生の男の子、たもつ。相棒のオバケは、大きくなったり、空を飛んだり、変身したり、大活躍します。挿絵もたっぷりで読みやすい『おばけやさん』シリーズ。
【小学校低学年~】
ひゅーどろどろかべにゅうどう
「おばけってね、いろんなところにいるんだよ」おばあちゃんが教えてくれました。うちにも、いるのかな?ヒロとタッちゃんは壁に空いた穴を「かべにゅうどうのくち」って言ってたな・・・。本当かな?覗いてみようかな・・・。
【小学校低学年~】
まとめとして
今回は、オバケが登場する絵本&児童書を紹介しました。「読者を怖がらせること」を目的とした本は意外と少なく、逆に「人情物」「命の大切さを押しててくれるもの」が多いのが印象的です。オバケの絵本や児童書は、大切なことを教えてくれる本が多いのかもしれません。毛嫌いしたらもったいない!
いろんな本を手に取ってみて、お気に入りを見つけてください。良かったら参考にしてくださいね。