魔女の本
妖怪、オバケ、怪物などなど。その中で「見た目は人間だけれど、特別な力を持っている不思議な存在」がいます。それが、魔女や魔法使いです。魔女を題材にした本はたくさんあります。『魔女の宅急便』のような良い魔女もいれば、『ヘンゼルとグレーテル』のような悪い魔女もいます。
ここでは、魔女が出てくるオススメの絵本や児童書を紹介していきます。
魔法使いと魔女の違い
・魔法使い(Wizard)
⇒ 魔法使いは魔法を使うもの。良い魔法使いも、悪い魔法使いもいます。男女両方共にいます。
・魔女(Witch)
⇒ 邪悪な魔法を使うもの。日本語訳では「女」とつきますが、witchは女だけでなく男もいます。変な言い方ですが、悪い魔女=Witch、良い魔女=Fairy と呼ばれることが多いです。
日本では厳密に分けることは少ないです。そのため、魔女=女性ですが、海外では 男性の魔女が出てくることがあります。
魔女の絵本
それではオススメの絵本からみていきましょう。
対象年齢は【○歳~】と小学校【低学年~】【中学年~】【高学年~】という表記をしています。
魔女たちのパーティー
2人の魔女が怪物たちとパーティーの準備をしている!それを見ていた主人公は、人食い鬼に捕まってしまいます。はたして無事に脱出することができるのでしょうか?
幻想的なイラストで不思議なハロウィンパーティが描かれている絵本です。
【3歳~】
まじょのひ
むかし、島で「火」を持っているのは魔女たちだけでした。人間が火を分けてもらおうとしますが、魔女はくれようとしません。火や動物の特徴の起源を語る、パプアニューギニアの昔話し。
【4歳~】
むかしむかしの魔女
ウィルマとチップは姉弟。2人が古い双眼鏡で古い絵を見たら、絵の中に入り込んでしまいました。。少年と出会って泊めてもらいますが、なぜか村を追い出されてしまいます。何も知らない世界で2人はどうなってしまうのでしょうか?
『魔女の本棚』シリーズ。
【小学校中学年~】
まじょとねこどん ほうきでゆくよ
ホウキに乗って空を飛んでいる魔女。強い風が吹いてきて、いろいろな物を落としてしまいます。その度に、犬や猫や鳥が助けてくれるのです。物を落とす度に仲間が増えていく。短編映画にもなった楽しいお話しです。
【対象年齢】記載なし
月の力のひみつ
「月」を題材にした科学絵本。潮の満ち引きや歴、人体など。地球や自然環境、その中で暮らす私たち人類に及ぼす「月の力」を主題に分かりやすく教えてくれる本です。理科が好きになります。
【小学校中学年~】
まじょドッコイショのごきげんなドレス
もうすっかり春になりました。花や虫たちも楽しそう。そんな楽しそうなみんなを見て、うらやましくなった魔女のドッコイショ。魔法で春らしいドレスを作ることにしました。ところが、それを着ると魔法が使えなくなってしまいます。どこか憎めない魔女がくりひろげるユーモラスなお話し。
【3歳~】
まじょのルマニオさん
なんでも魔法で快活できる魔女のルマニオさん。ある日、傷ついた小鳥と出会います。なぜか、小鳥のケガを治すことができないのです。鳥と出会ったことでルマニオさんの心に変化が起こります。
【対象年齢】記載なし
ちいさな魔女とくろい森
ある満月の夜。小さな魔女と、お母さん魔女は、北の国の黒い森をめざして飛んでいました。黒い森は病気で、魔女が来るのを待っているのです。どんな困難に負けない、素敵な魔女のお話し。「メデタシ メデタシ」とならない雰囲気を漂わせ、読者を引きつけます。
【3歳~】
ちびっこまじょのチット
小さな魔女のチット。はじめての魔法のテストに向けて練習をしています。上手くいかないけれど何回だって挑戦します。イラストもストーリーもポップな本です。
【低学年~】
ももちゃんとみならいまじょ
ももちゃんは外で絵本を読んでもらうのが大好き。ある日、泣きだした妹のために絵本を読んでいると、不思議なことが起こります。優しいタッチで描かれる優しい物語。
【対象年齢】記載なし
おおきなドーナツ
双子の魔女、ソランとサラン。双子が大きなドーナツを作って、輪投げでどちらが遠くに飛ばせるか競争をします。魔法と手作業で、生地を混ぜて、鍋に入れて揚げます。次々にドーナツが出来あがります。楽しすぎてどーたつをたくさん作り過ぎてしまいました。そこで新しい協議を思いつきます。
【4歳~】
4つごのまじょの おかいもの
主人公は4つ子の魔女たち。引っ越してきた家はボロボロですっからかん。彼女たちが好きなもので家じゅういっぱいにするために、お買い物にでかけます。
イラストがキレイで細かいです。『ウォーリーを探せ』的な絵で、いくら見ていても飽きることがない本です。オススメ!
【4歳~】
4つごのまじょと すてきなちかしつ
地下室にある部屋を自分好みにしよう!家具や小物を飾ったり、足りないものは街に階に行ったり。魔女たちが部屋を作っていきます。
『4つごのまじょの おかいもの』の続編。書き込みのすごさは健在です。こちらもオススメ!
【4歳~】
魔女の児童書
児童書でも魔女を扱ったものが山のようにあります。パターンは2つ。
・「魔女」そのものに関する本
・登場人物のキャラ付けで「魔女」を使っている本
魔女の一日 魔女になるための秘密
魔女の魔法や儀式などが分かりやすく書かれています。良い魔女の暮らしぶりがよくわかる本です。
【絵本】に分類されている本ですが、中身はしっかりとしています。小学校3・4年生(中学年)くらいでないと理解できない部分も多いかもしれません。
【中学年~】
魔女学校の教科書
上記の『魔女の一日』よりも内容が少し難しいです。イラストも少なめ。その分、魔女や魔法に関する内容が詳細に書かれています。「魔女」や「魔法」に夢中になった子が読むイメージの本。
【中学年・高学年~】
わんぱくだんのまじょのやかた
仲良し3人組の けん、ひろし、くみ。3人が行く先には冒険が待ち構えています。今回は「魔女の館」に迷い込んでしまいます。そこで魔女から頼みごとをされます。いったいどんなことが待っているのでしょうか?『わんぱくだん』シリーズ。
【4・5歳~】ですが「全国学校図書館協議会選定図書」の本になっています。
へそまがりの魔女
暗い森に住む、年老いた呪いの魔女。ある日、魔女の元を一人の少女が訪ねてきました。お話しは淡々と進んでいきます。独特な絵柄のイラストもあいまって、素敵な本になっています。
【高学年~】
魔女と魔法使い
心優しい魔女と、魔法使いの男のお話し。2人は一緒に彼女の願いを叶えていきます。「戦争のない世の中をつくること」「美しい地球を取り戻すこと」、そしてもう1つは・・・。優しい物語と、優しいイラスト。心に残る素敵な一冊です。
【対象年齢】記載なし
まじょのルビー
ケーキ作りをしていたルビーとキバくん。途中でフルーツがないことに気づきました。「おかあさん、わたしがとってくるよ」2人はフルーツ島に向かいました。そこで出会ったのは泣いているドラゴン。いったいどうしたんでしょうか?
変わりらしいイラストとともに進むファンタジー。
【中学年~】
なんでも魔女商会 お洋服リフォーム支社
なんでも魔女商会は、人間以外の生き物ならみんな知っている魔法の老舗。そのなかの洋服のお直しを専門にしている支店が「お洋服リフォーム支店」です。ある日、普通の人間の女の子が用もないのにお店にやってきます。
小学生に大人気!『なんでも魔女商会』シリーズ第一巻。
【中学年~】
その他
絵本や児童書以外の本を紹介します。
まじょのかいてけしてまたかいて おばけのくにへ
繰り返し塗って、消してができる「塗り絵」絵本です。作中に出てくるオバケたちが いろんなお願いをしてきます。毎回、同じように塗ったり、気分で変えてみたり。世界で一つだけの作品が出来上がります。
【3歳~】
ジブリの魔女
ジブリ映画の2大魔女作品『魔女の宅急便』と『アーヤと魔女 』を紹介します。
・絵本
・児童書
・フィルムコミック
・料理本
一つの作品でも、様々なタイプの本が出版されています。
魔女の宅急便
誰もが知っている、見習い魔女と少年のお話し。海の見える街で二人が巻き起こす素敵な作品です。
映画のターゲット層は20代の女性といわれています。しかし、それ以外の幅広い層から愛されています。
魔女の宅急便
魔女見習いの女の子が相棒の黒猫と一緒に旅に出ます。ついた街は港町。ここで一年間の修行です。ジブリの映画は原作の1巻のストーリーです。続きは原作小説で。福音館書店版は素敵なイラスト入りです!
【中学年~】
新装版 魔女の宅急便
福音館書店版と内容は同じです。角川版はイラストなし。
【中学年~】
子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 魔女の宅急便
映画『魔女の宅急便』に出てくる料理を作ることができるレシピ本です。
小学校低学年くらいのお子さんが、大人と一緒に作る設定。子どもでも理解しやすく、手間のかからない作り方で書いてあります。
ジブリの教科書5 魔女の宅急便
映画『魔女の宅急便』のファンブック。中高生~大人向けです。
アニメコミックス 魔女の宅急便
映画『魔女の宅急便』のフィルムコミック(カラー漫画)。映画ファンやフルムコミック好きにオススメ。全4巻。
徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女
孤児院で暮らす少女が、魔女に引き取られました。魔法は教えてもらえない、自分の思い通りにいかない。養父母に仕返し(逆恨み?)をすることにしました。はたして少女の作戦は成功するのでしょうか?
アーヤと魔女
映画『アーヤと魔女』の原作本。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品です。他にも『ハウルの動く城』も書いている作家です。映画版と原作版の違いはほとんどありません。ただ、映画版では「魔女のベラは昔、ロックバンドを組んでいた」という設定が付け加えられました。
フィルムコミック アーヤと魔女
映画『アーヤと魔女』のフィルムコミック(カラー漫画)。映画ファンやフルムコミック好きにオススメ。
子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 アーヤと魔女
映画『アーヤと魔女』に出てくる料理を作ることができるレシピ本です。
こちらも小学校低学年くらいのお子さんが対象。子どもでも理解しやすく、手間のかからない作り方で分かりやすい!
まとめとして
今回は、魔女が出てくる絵本や児童書に加えて「ジブリ」の本を紹介しました。魔女がモチーフの作品は、どのジャンルでも山のようにあります。作家もイラストレーターも様々。不思議な魅力を持っている魔女。お気に入りの一冊を探してください。
よかったら参考にしてみてくださいね。