骸骨(がいこつ)が出てくる絵本&児童書
オバケといわれて思い浮かぶのは「シーツをかったみたいなやつ」「一つ目」「ホネホネ」ではないでしょうか?オバケの絵本や児童書が読みたい!でも、種類が多すぎる!今回は、オススメの「ガイコツ」が登場する絵本&児童書を紹介します。
最近は「面白い」オバケの本が増えています。絵柄も様々。「かわいい」から「気持ち悪い」まで。読み手の好みで選ぶことができます。「子どもも大人も楽しめる」そんな感じの絵本や児童書が増えてきています。
「どくろ」?「がいこつ」?違いは?
ホネホネの名称はいくつかあります。代表的なのが「どくろ」と「がいこつ」。違いを見ていきましょう。広辞苑(岩波書店)によると次のように説明されています。
・髑髏(どくろ)
⇒ しゃれこうべ。されこうべ(曝れ頭)。雨風にさらされてしらけた頭骨。
スカル(skull)
・骸骨(がいこつ)
⇒ 肉が落ちて骨ばかりになった死骸。ほねぐみ。骨格。
スケルトン(Skeleton)
・しゃれこうべ
⇒ されこうべ(曝れ頭)。雨風にさらされてしらけた頭骨。どくろ。
広辞苑 第七版(岩波書店)より
広辞苑では上記の3つは似た意味で使われています。
・ドクロが頭の骨
・ガイコツが全身の骨
と覚えておけばOKです。ただし、「ドクロ」と「ガイコツ」はどちらでも使います。「ex. がしゃどくろ」のように、「ドクロ」も全身の骨の意味で使われることもあります。「しゃれこうべ」は頭骨の意味で使います。
オススメの絵本
子どもは怖いものが大好き。でも、怖すぎると逃げていきます。中身を確認してから読み聞かせをしてみるのが確実です。もしくは、表紙のイラストを見て判断するのもオススメです。
楽天やAmazonのようなネット通販では数ページだけ中身をチェックできるものもあるので、そういうサイトを活用するのも手です。
がいこつ
ガイコツと女の子のお話し。一見、恋の話しかと思って今いますが、実は「死」がテーマです。「深い」とは こんな本のことを言うのでしょう。これを読んだら、自ら「大人向け絵本」なんて言っているチャラチャラした本なんて読めなくなります。
【3歳~】明記なし
がいこつさん
続いて「五味太郎」の『がいこつ』さん。がいこつさんは忘れていることを思い出そうと街中を歩き回ります。絵柄が可愛い骸骨。大人が読むと、いろんなことを考えてしまいそう。この「がいこつさん」は思い出すことができるのでしょうか?
【3歳~】
にげろ!がいこつ
ガイコツたちが平和に暮らすホーネランドに謎の化け物が現れた!ガイコツたちは次々に襲われていきます。そこで登場!我らがシャーロッコツ・ボーンズ!みんなを救うことができるのでしょうか?
【5歳~】
ほね・ホネ・がいこつ!
ケガをしてレントゲンを撮ってみた主人公。なんと写真には骸骨が写っていた!骨ってすごい!ガイコツってカッコイイ!骨の形って面白い!
『すごいぞ!ぼくらのからだ』シリーズ。著者は『ピーマン村』シリーズの中川ひろたか、イラストは、独特な絵でファンも多い、スズキコージ!
【3歳~】明記なし※からだに興味を持ったら
★スズキコージの画集はこちら ↓
みんな がいこつ
ガイコツが、ひとり、ふたり、と集まってきます。増えていくガイコツたち。みんなで遊び始めます。シュールな一冊。
【3歳~】
がいこつさんがわらった ぼくはちょっとホッとした。
ある日、公園のすべり台にガイコツさんが現れた。ひょうきんだけれど、どこか寂し気なガイコツさん。猫の みーすけ を連れてガイコツさんと一緒に公園で過ごす不思議な一日。文字がすべて手書き。
【3歳~】
しゃっくりがいこつ
朝、起きると、しゃっくりが出てきました。どうにか止めようと奮闘するガイコツ。いったい、いつになったら止まるのでしょうか?
「ヒック ヒック ヒック」という音も面白く、子どもたちが夢中になります。
【3歳~】
こまったうしのガイコツまおう
主人公は魔王。ガイコツで牛で魔王で・・・ネコからも「きみは、なに?」と言われてしまいます。自分でもよく分からない存在です。「自分探し」をする魔王の不思議なお話し。
【1歳~】
ほねほねがいこつやってきた
ハロウィンで仮想したガイコツたちが「おかしをくれなきゃいたずらするぞ!」とスキップしながら街を練り歩くお話し。
良い意味で外国の本っぽい、素敵な「しかけ絵本」です。
【 - 歳~】 明記なし
オススメの児童書
小学生になって、自分で本を読むようになるころに「ちょうどよい」怖い話しが載っている本を紹介します。ここでも骸骨が出てくるものを厳選しました。本屋さんに売っていない場合は、図書館も探してみてくださいね!
理科室のがいこつボキボキ
学校に住み着く妖怪たち。ガイコツのボキボキさんが起こした事件とは?『シルカ小学校のブキミともだち』シリーズ。4話構成。『かいけつゾロリ』でおなじみ、原ゆたかによる、ちょっとだけ怖い(?)児童書!古い本だけれどオススメです。
【低学年~】
ぞくぞく村のがいこつガチャさん
骸骨の詩人・ガチャさんは、虹の上を歩きながら詩を作っていると・・・、墜落して骨を折ってしまいました。リズミカルで楽しい展開が待っている『ぞくぞく村のおばけ』シリーズ。
【低学年~】
シリーズの他の本はこちらをどうぞ ↓
怖くないおばけの本が読みたい!『ぞくぞく村のおばけ』シリーズ
くやしい王さまがいこつじけん
入院したジュンくんのお見舞いに病院に行ったのですが・・・ジュンくんはガイコツになっていました・・・。ちょっとだけ不気味なお話しです。怖くはありません。『ちいさな王さま』シリーズ。
【低学年~】
がい骨レストラン
「がい骨」の話しでつづられる短編集。タイトルの「レストラン」の話しや「学校」の話しなど。どれもドキドキしながら読むことができます。感じには振り仮名が振ってあります!
【中学年~】
暗号クラブ1 ガイコツ屋敷と秘密のカギ
ある日、ガイコツじいさんが住む屋敷が火事になります。おじいさんは意識不明の重体。屋敷には4つの記号が残されていました。『暗号クラブ』シリーズ!
【中・高学年~】※明記なし
まとめとして
今回は、骸骨が出てくる絵本や児童書を紹介しました。骨なんてどれも同じように感じるかもしれません。しかし、作家が違えば本の魅力も違ってきます。季節も関係なく楽しめるオバケ・ガイコツ。ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてください。
絵本の感想がネット上に上がっていますが「よく分からなかった」という評価は無視でOKです。絵本は筋が通った内容を楽しむものではないはず。「何だか分からないけれど面白かった」でよいのです!
よかったら参考にしてみてくださいね。