死神が出てくるオススメの絵本&児童書
今回紹介するのは「死神」が出てくる絵本&児童書です。小説やファンタジーなどでは死神が多く出てきます。それと比べると、子ども向け「死神」本は少ないです。「死神」という存在自体、難しいからかもしれません。しかし「良書」は存在します!ここでは、その中でもオススメできる絵本&児童書を紹介していきます。あなただけの良書を見つけてください。
死神とは?
死神とは大きく分けて2つの意味があります。
・人を死に誘う、人に死ぬ気を起させる神
・人が死んだとき あの世まで連れていく
絵本では「死神」が「死の象徴」として描かれているものが多いです。児童書では「恐怖の対象」という、子ども心をくすぐるような作品が目立ちます。「死神」に関しては、絵本の方が内容が難しいとこともあるのです。すべてではありませんが。
・絵本⇒死生観を問う「死神」
・児童書⇒恐怖の対象としての「死神」
好みもありますので「絵本」「児童書」のくくりに関係なく、イラストや内容など、好みのものを読んでみるとよいです。
オススメの絵本
死神が出てくる絵本の紹介です。「死」がテーマになりやすいため、対象年齢が少し上になっている本が多いです。基本的に絵本は小学校に上がるまでの子が対象ですが、自分で読む場合、小学生でも楽しめると思います。
ちいさな死神くん
みんなから嫌われ、恐れられていた、小さな死神くんに、微笑んでくれたのは、エルスウィーズだけでした。死神と少年の優しいお話しです。「死」を子どもの目線でとらえた絵本。
【5歳~】
死神です
ある日、突然、主人公・ルイの目の前に、死神が現れて言いました。「ロッキーはもうすぐ死にます」愛犬が死ぬと知ったルイは、残された時間を大切に過ごしていきます。
死と向き合い、生きることの意味を考える絵本。
【小学校中学年~】
死神です 2
「あなたの命は残り少ないのです」と死神から告げられたおばあさん。残りの「生きる」時間について考え始めます。『死神です』も『死神です2』も、タイトルのインパクトが強いのですが、内容はイラストと同じで優しい不インキで満ち溢れています。
【小学校中学年~】
しにがみさん
ある日、死神から医者になるよう言われた男。男は死神が見えるのです。死神が枕元にいれば助からない。足元にいれば助かる。呪文を言えば死神も消えます。それで男は大金持ちに。しかし、現実は甘くはありませんでした・・・。落語『死神』をベースにした作品。
【小学校高学年~】
シニガミさん
ある日、お腹をすかせたオオカミが森で子豚を見つけました。しかし、子豚は病気で弱っています。オオカミは子豚が元気になってから食べようと考え、自分の家で看病し始めました。その様子を「シニガミ」さんが見ていました。
【4歳~】※小学校高学年でも楽しめる本です
シニガミさん2
「ウサギちゃんなんて、しんじゃえばいいんだ!」 ケンカの中で言った何気ないことば。しかし、ウサギちゃんは本当に死んでしまいました。ウサギちゃんに謝りたい。調ちゃんのところに連れて行ってほしい。僕はシニガミさんにお願いするのでした。・・・。 『シニガミさん』続編。
【4歳~】※小学校高学年でも楽しめる本です
しにがみとおばあさん
何もかも嫌になったおばあさんが「死んでしまいたい」とつぶやきました。すると、目の前には死神が・・・・。おばあさんの命は、どうなるのでしょうか?
【4歳~】
しにがみと木の実
病気の母親のもとに死神がやってきました。主人公の少年は、死神をやっつけて木の実に封印してしまいます。母親は助かるのですが、今までの母親とは様子が違っていることに気がつきました。「生きること」「死ぬこと」自然の摂理を教えてくれる、というか伝えてくれる素敵な本です。
【対象年齢】明記なし。小学校高学年の子でも楽しく学べる本です
しにがみちゃんのほねほねじまうたうたのたび
しにがみちゃんのところに一通の手紙が届きました。なかに描かれている文字は読めません。しにがみちゃんは弱虫おばけのオバケぼうやをつれて、手紙をくれたガイコツさんに会いにことにしました。
数え歌、なぞなぞ歌、こそあど歌など、遊び歌が満載。しかも、すべて「楽譜」つき! 読んで歌って、たくさん楽しめる絵本です。
【3歳~】
死神の城
命の気配を感じない荒れ果てた土地がありました。そこを支配するのは死神。死神のしもべは、当たり前のように命を奪っていきます。退廃的な雰囲気のなか、緻密なイラストで丁寧に進むファンタジー。
【対象年齢】記載なし
死神と旅の道連れ
死神はこの土地を枯れさせている張本人を突き止めます。その行為を止めようとしますが・・・。死神が荒れ果てた世界を蘇らせていくファンタジー。『死神の城』の続編。
【対象年齢】記載なし
死神の旅
荒れ果てた土地での戦いに何とか勝利したシニガミ。今度は封印した悪魔と一緒に旅を続けます。生命の尊さと自然の理の必然を描く絵本「死神の旅シリーズ」の第3弾
【対象年齢】記載なし
オススメの児童書
児童書は基本的に小学生から楽しめる本です。文字が読めるお子さんであれば【小学校低学年~】の児童書にチャレンジするものよいです。
ズッコケ三人組と死神人形
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの3人が山小屋で殺人事件に巻き込まれる話しです。児童書ですよ?児童書の王道『ズッコケ』シリーズですが、普通にミステリー小説になっています。普段が ほのぼのやっているだけにビックリします。刺激が欲しいのならば読んでもいいかな?でも・・・という感じ。
【小学校高学年~】
五年霊組こわいもの係
〈こわいもの係〉に選ばれた「わたし」。選ばれた者にしか通り抜けられない秘密の壁があって、その無効には「四年霊組」の教室が!あさひ小におこる怪奇現象や謎な出来事を解決するストーリー。
【小学校中学年~】
キャベたまたんてい しにがみのショートケーキ
美味しいショートケーキを作っても売らないケーキ屋さんの謎を解く話し。不気味な死神が登場しますが、キャベたま探偵が名推理で解決してくれるはず!今回は少し謎が難しい!『キャベたまたんてい』シリーズ。
【小学校低学年~】
マリア探偵社 死神カレンダー
「1週間以内に、死神におそわれる」という占いが出たという新也から依頼が来たマリア探偵社。依頼の内容は「死神から守ること」。大人気『マリア探偵社』シリーズ。
【小学校中学年~】
死神の遊園地
クイズとパズルに特化した「ゲームブック」!問題を全部解くまで出られない妖怪のテーマパーク。死神は3人いる主人公のうちの一人。彼らを出口まで誘導してあげられるか?読むというより謎解きがメインのゲームブック!
【小学校低学年~】
まとめとして
今回は「死神」が登場する本を紹介しました。難しいテーマですが、絵柄の優しさやストーリーで うまく死生観を子どもたちに教えてくれるものばかりです。大人向け絵本などでよく見るお涙頂戴ドラマや絵本を見るより、こういう本を子どもと一緒に読んだほうが、お互いに心に残る経験となるのではないでしょうか?
よかったら参考にしてみてくださいね。ぜひ素敵な一冊を見つけてください。