楽しい鬼(オニ)の本を探そう!
誰もが知っている「鬼」。角が生えた妖怪です。もちろん鬼が出てくる本は たくさんあります。絵本、児童書、小説・・・。何にでも鬼は出てきます。
妖怪の代表格、怖くて強いオニ。節分の時期になると本屋や図書館にコーナーができます。それ以外の内容の本もたくさんあるのです。
今回は、鬼が出てくるオススメの絵本&児童書を紹介します。意外と楽しいもの、ホロリとくるものがあります!
どんな鬼がいるの?
鬼と言われて思い浮かぶのは・・・赤鬼や青鬼ではないでしょうか?鬼の色は5色あります。「人間の嫌な心」に当てはめられています。
仏教の修行のときに妨げとなるものを「五蓋(ごがい)」といいます。名前の通り5つの種類があり、これを5色の鬼になぞらえているのです。
◆赤鬼
⇒ 渇望・欲望・貪欲という悪い心。赤鬼は金棒が武器
◆青鬼
⇒ 悪意・憎しみ・怒り。刺股(さすまた)が武器。
◆黄鬼(白鬼)
⇒ 平静な心を失っている状態、後悔、ワガママ。両刃ノコギリが武器。
◆緑鬼
⇒ 不真面目、不健康、眠気、倦怠(けんたい)怠惰(たいだ)、過食。薙刀(なぎなた)が武器。
◆黒鬼
⇒ 愚痴、疑いの心、卑しい心。斧が武器
色以外のには・・・「酒呑童子」「茨木童子」「天邪鬼」「鬼婆」「夜叉」「般若」ゲゲゲの鬼太郎にでてくる「夜行さん」も鬼です。
絵本に多く出てくるのは赤鬼と青鬼です。
オニの絵本
鬼が登場する絵本は「節分」にからめたものが多くあります。次に多いのが「泣いた赤鬼」や「鬼のパンツ」といった昔からあるもの。それを様々な作者が作り直しています。それぞれ特色が出ていて面白いです。
対象年齢は、【○歳~】、小学校【低学年】【中学年】【高学年】からという表記で書いてあります。
おにのパンツ
「おにーのパンツはいいパンツ ♪ つよいぞー ♪」でおなじみの童謡『鬼のパンツ』が絵本になりました。絵柄もとてもかわいい一冊です。「ひさかたチャイルド うたの絵本」シリーズ。
【1歳~】
おにのパンツの そのあとは
童謡『鬼のパンツ』の歌の続きを描いた作品です。もしかしたら、こんな感じなのかも。絵本として読んでもよし。歌として歌ってみてもよし。面白い絵本です。
【1歳~】
泣いた赤おに
小学校の教科書にも載っていたあの『泣いた赤鬼』です。
みんなと仲良くなりたい。でも、みんな怖がって近寄ってくれない。そんな赤鬼に青鬼が助けを出してくれます・・・。
【低学年~】
わらうきいろオニ
赤鬼でもない、青鬼でもない、黄色鬼。みんなに「変」と言われて落ち込んでしまいます。きいろオニは みんなに面白がってもらうために自分から「変なこと」をするようになりました。いったいどうなってしまうのでしょうか?
【中学年~】
オニのきもだめし
2人の鬼たちが肝試しをしています。そこでは、ろくろっ首や幽霊があらわれて2人を怖がらせます。舞台は怖い感じなのに、関西弁で面白くしゃべっている様子を見ているとクスっと笑ってしまいます。
【3歳~】
オニのふろめぐり
『オニのきもだめし』に登場した2人が再び登場。今度は赤鬼の「すけろく」&「せいはちは人間の風呂屋へ出かけます。もちろんそこでは人間たちを怖がらせようと頑張る2人。しかし、最後は・・・。いったいどうなってしまうのでしょう?
【3歳~】
おにのおふろや
おじいちゃんと行った銭湯。その名も「おにのゆ」。名前の通り、お客さんは鬼ばかり。驚いているうちに、次から次へと鬼たちが お風呂に入ってきます。おじいちゃんは平気な顔。主人公の「そうた」は無事に出てこられるのでしょうか?
【4歳~】
やさいのおにたいじ
有名な『酒呑童子(しゅてんどうじ)』の物語を大胆にアレンジ。主な登場人物は野菜!鬼はコンニャク芋だし、味方は竹の子、にんじん、ごぼうなどの京野菜。みんな野菜だけれど、しっかり『酒呑童子』のストーリーが繰り広げられていきます。
【4歳~】
ぼうしをかぶったオニの子
主人公は角を帽子で隠した鬼の子。心優しい鬼の子が繰り広げる素敵な短編集。小学校の国語の教科書にも載っていたお話し。
【低学年~】
オニじゃないよおにぎりだよ
「鬼はオニギリが大好き。いつでもオニギリを食べてばかり」という語りから物語りが始まります。ある日、人間が落としたオニギリを食べた鬼はびっくりします。「人間は なんで こんなまずいおにぎりを食べているのか?」鬼たちは人間に「おいしいオニギリ」を知ってもらうために奮闘します。オススメ!
【4歳~】
オニのサラリーマン
赤鬼のオニガワラ・ケンは会社員。もちろん平社員です。金棒と奥さんが作ってくれた弁当を持って、今日も地獄へ出勤です。『オニのサラリーマン』シリーズ開幕です。異色の作品。オススメ!
【5歳~】
↓シリーズの他の本はこちら↓
オニの児童書
児童書もたくさんあります。面白いというよりは怪談ばなし、強い存在としての「鬼」が多く出てきます。
オニのすみかでおおあばれ!
弟にいじわるをした主人公のケンタ。鬼のすみかへ連れて行かれます。なかなか家に帰れなくなって、とうとう、ケンタは鬼のすみかで大暴れをしてしまいます。大丈夫か?ケンタ?!明るく楽しい本です。
【低学年~】
いえないオニ
普段から「言いたいこと」を言えずに我慢をしていまう主人公のカズ。今日も我慢をしていると、お腹の中から変な声が聞こえてきました。
【低学年~】
オニ図鑑
鬼の図鑑も たくさん出版されています。面白いものから、真面目な怖いものまで。もっと鬼のことが知りたいときには図鑑を読むのも手です。
都道府県別にっぽんオニ図鑑
祭りや伝統、伝説など。日本各地に伝わる「鬼」たちを紹介している本です。感じに振り仮名がついています。3歳くらいでも可能ですが、大人が一緒に読むのを手伝ってあげた方がよいです。
はじめてのオニずかん
古今東西の様々な鬼たちを、迫力たっぷりのイラストで紹介しています。説明文も易しく書かれていて【5歳くらい~】楽しむことができます。大人が手伝ってあげれば、もう少し小さい子でもOK!
ハンディ版 鬼大図鑑
ファンタジーに目覚めた【小学校高学年】から楽しめるはずです。逸話とともにキレイなイラストで紹介してくれます。手元に置いておきたい一冊。
泣ける!鬼のおはなし図鑑
鬼と聞くと「怖い」というイメージがあります。この本では、他者を思いやる等、人間味あふれる鬼たちがたくさんでてきます。私たちに大切な心を教えてくれる。他のホントは違ったテイストの一冊。
鬼完全図鑑
鬼の種類の紹介から分布図など、鬼について学べます。さらにバトルシーンも紹介していて、本当に盛りだくさん。【小学校低学年】くらいから楽しめるはず。
日本の鬼図鑑
室町時代以降に描かれた絵画史料がたくさん載っています。鬼とは?という疑問に答えてくれます。ただし、大人向けです。
まとめとして
今回は鬼が出てくる絵本&児童書を紹介しました。一部、図鑑も紹介しています。
鬼と言っても様々。良い鬼もいれば悪い鬼もいます。今回は楽しい本を中心に集めました。子どもも十分に楽しめると思います。
よかったら参考にしてみてくださいね。