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道具が妖怪になる?「つくもがみ」の絵本&児童書の紹介

「つくもがみ」の絵本&児童書の紹介

 

 

 

「つくもがみ」とは?

「つくもがみ」とはどんな存在なのでしょうか?神様?それとも妖怪?

様々な説があります。室町時代の絵巻物『付喪神絵巻』では、100年がたった道具には命が宿り精霊を得て「つくも神」に変化すると書かれています。

「つくも神」は人間に悪さ(いたずら)をする存在だと書かれている文献が多いです。

「付喪神」「九十九神」などの漢字を使うことが多いです。どちらも同じ意味で、長く使われた道具に命が宿るというのが「つくも神」なのです。

 

オススメの絵本

「物は大切にしなさい」そんなメッセージが込められている本が多いです。しかし、そうではないものも多い!それが本の面白いところです。

 

つくもがみ 

 

「物を粗末にすると化けて出るよ」おじいちゃんが言っていた。物は生き物じゃないのに?妖怪といえば京極夏彦。イラストは独特な空気をまとった絵を描く城芽ハヤト。100年生きた道具たちが大騒ぎする絵本です!『京極夏彦の妖怪えほん』シリーズ。

【小学校高学年~】

 

 

うらめしや 

 

もののけしょくどう「うらめしや」で起こるお話し。メニューは「電池握りずし」「ホコリのほっこりスープ」などなど。お店にやってくるのは、リモコンさん、照明さん、絨毯さんなどなど。お客さんも変わった者ばかり。

【4歳~】

 

 

モノモノノケ

 

使い込まれて古くなった物に宿る「モノモノノケ」。夜になったら動き出します。現代版「百鬼夜行絵巻」!普通の絵本ではなく、蛇腹(ジャバラ)になっています。

【対象年齢】記載なし。「幼児」と書いてあるサイトも。

 

 

でるでるでるぞ 

 

縁側でおじいさんとおばあさんがお茶を飲んでいる家があります。実は、化け物屋敷なのです。妖怪や九十九神から鬼まで、何でも出てきます。とにかくたくさんバケモノがでてきますが、見返し(表紙の裏側に貼ってある紙)ちゃんと名前が書いてあるので

【3歳~】

 

 

くだもの おばけやしき 

 

ある日、家の隣に不気味な屋敷が建っていた?!中に入ってみると・・・果物のオバケたちが どんどん出てきます!物ではないけれど、果物のオバケたちがたくさん登場します。

【3歳~】

 

 

せなけいこ

ユーモアあふれる切り絵で、オバケやウサギなどが活躍する、読んでいて どこか懐かしいような、安心するような絵本を描く作家です。図書館や児童館には必ず、せなけいこの本があるはず。ここでは、せなけいこが描く付喪神の本を紹介します。

 

どうぐのおばけ 

 

物を大事に使うおばあさん。どんなに古くなったって道具を大事に使っています。ある日、台所の道具たちがオバケになって出て行ってしまいました・・・・。おばあさんは道具?オバケ?たちを取り戻すことができるのでしょうか?

【3歳~】

 

 

おばけのこもりうた 

 

「ひとつ、ひとつめこぞうが あくび、そろそろ おやすみ ねんねんよう~」かわいらしいオバケたちがたくさん登場します。かぞえ歌の絵本!

【3歳~】

 

 

くずかごおばけ 

 

嫌いな食べ物や古くなった玩具も、なんでもポイと捨ててしまう女の子。ある日、ゴミ箱から大きな手が出てきます。女の子はその手で中に引き込まれてしまいます。

【3歳~】

 

 

ふでこぞう 

 

筆小僧が絵を描いた「物」はオバケになるのです。玉子に顔を描いただけで命が宿ります。筆小僧はすぐに玉子(ニセモノ)と友だちになりました!

【3歳~】

 

 

ぼくはかさ 

 

大好きなオバケに夢中になっている「たろうちゃん」。そんな たろうを見ていたのは、たろうの傘でした。だったら「かさばけ」になってやろう。たろうの傘はオバケになることに決めました。

【3歳~】

 

 

オススメの児童書

児童書でも「つくもがみ」が出てくる作品がたくさんあります。絵本じゃ物足りなくなった子、文章が読めるようになった子に読んでもらい本を紹介します。

 

つくもがみ貸します 

 

古道具の販売&貸し出しを行っている「出雲屋」。ここの古道具は、生まれて百年がたって「つくもがみ」になったものが多かった。出雲屋を営む姉弟と「つくもがみ」たちの物語り。小説でもお馴染み!畠中恵の『つくもがみ』シリーズ。

【小学校高学年~】

 

 

駄菓子屋をまもれ!つくも神大作戦 

 


鉛筆の付喪神ぴっちゃんと女の子3人組が、潰れそうな駄菓子屋を守るために奮闘します。「古い」という理由で使われなくなった道具たちも一緒に頑張ります!

【小学校低学年~】

 

 

つくも神のゆゆばあ 

 

冬休みに田舎で過ごすことになった、みずき。古い家では夜中に不思議な出来事が起こります。みずきは、正体を突き止めようと、家の裏になる土蔵へ向かいます。そこで出会ったのは、身長が 50cm しかない、おばあさん「ゆゆばば」。ヤカンの口から熱湯をがぶ飲みする等、なんとも魅力的な「つくも神」。

【小学校中学年~】

 

 

妖しいやつらがひそむ家 

 

拓が住むことになったのは古い民家。ここでは毎日、おかしなことが起こります。幽霊でも妖怪でもない「何か」がいる?その何かは「家の守り神」と呼ばれます。正体はいったい何なのでしょうか?

【小学校高学年~】

 

 

まとめとして

今回は、古い道具に命が吹き込まれる「つくもがみ」が登場する絵本&児童書を紹介しました。「道具は大切にね」ということ以外にも様々なテーマで物語が描かれています。お気に入りの「つくもがみ」を見つけてみてください。

よかったら参考にしてみてくださいね。