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新海誠『すずめの戸締まり』!きれいな風景&空気感を感じられる小説

小説版『すずめの戸締まり』オススメの理由

『君の名は』『天気の子』でおなじみの新海誠氏の小説です。

この方の作品が世に出るとテレビCMがじゃんじゃん流れるので、名前だけは知っているという人も多いのではないでしょうか?

映画を公開する作品には必ず小説版が存在します。

その違いを確かめるもよし、小説版で思い描いたイメージを映画を観て答え合わせをするのもよし。

 

 

 

『すずめの戸締まり』とは?

2022年公開のアニメ映画です。

本作は映画の監督でもある新海誠が書いた小説版です。。

 

 

ストーリー

九州で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)が旅の青年と出会う。

彼は「閉じ師」だと言う。

災いは扉の向こうからくる。

だから扉を閉めて鍵をかける。

それが「閉じ師」だ。

突如現れたしゃべる猫によって椅子に姿を変えられてしまう青年。

物語りは大きく動いていく。

 

作中に地震のシーンが登場します。

苦手な方は気持ちが落ち着いているときに読むことを勧めます。

 

 

登場人物

主人公は九州の田舎町で暮らす女子高生の「鈴芽(すずめ)」です。

閉じ師である「草太(そうた)」

しゃべる猫「ダイノジ」

 

 

オススメのポイント

映画を観る前の予習ができます。

読んでいて風景が思い浮かぶ作品です。

新海誠のアニメ映画はきれいな風景が特徴のひとつでもあります。

そのイメージを頭の中に描いてから映画を観るとさらに感動が得られるのではないでしょうか。

 

『君の名は』等、他の新海誠作品と比べると『すずめの戸締まり』はどのような感じなのでしょうか?

 

いつもの

・田舎が舞台

・いろんな土地に出向く

・世界を守るために戦う

 

は顕在です。安心してください。

 

 

すてきな風景と雰囲気

新海誠作品は、どこか廃退的な雰囲気が流れています。

映像にするとそれが助長されます(良い意味で)。

それが魅力のひとつなのではないでしょうか?

 

・田舎が舞台の小説を探している

・廃退的な雰囲気を味わいたい

・若い世代が主役の作品を読みたい

 

という人にはオススメできる作品です。

 

 

2種類の小説版

他の新海作品と同様に本作でも小説版は複数存在します。

通常版と子ども版。

親子で同じ作品が読めるのは嬉しい!

 

 

角川文庫版

安心の角川文庫版。

たいていの本屋さんで取り扱いがあるレーベルです。

映画版で監督をつとめた新海誠が自ら執筆した原作小説です。

 

 

 

つばさ文庫版

KADOKAWA(角川)の児童書専門レーベル版です。

対象が小学校中学年くらいからの児童。

そのため、漢字が少なめで読み仮名がふってあります。

つばさ文庫版『君の名は』や『天気の子』と同じく、新海 誠(作)・ちーこ(挿絵)が担当しています。

 

 

その他の新海誠作品

『君の名は』『天気の子』以外にも素敵な作品がたくさんあります。

 

『ほしのこえ』

(The voices of a distant star)

壮大な遠距離恋愛のはなし。

宇宙が舞台の小説。

 

『雲のむこう、約束の場所』

 

日本が「北海道」と「それより下」の東西に分裂してしまった世界のはなし。

小説版はおすすめできます。

映画版は・・・。

 

『秒速5センチメートル』

(a chain of short stories about their distance)

3つの短編からなる小説。

主人公の成長を描いた作品です。

時間の流れが心地よいです。

 

『星を追う子ども』

(Children who Chase Lost Voices from Deep Below)

「ジブリっぽい」新海誠作品。

 

『言の葉の庭』

 

高校生の主人公と女子大生の恋のはなし。

雰囲気がとてもよい。

そのため、今作のキーワードである「靴職人」「東屋」といったなじみの薄い単語もしっくりとくる感じです。

 

『君の名は。』

(your name.)

言わずと知れたヒット作。

田舎が舞台のひとつ。

きれいな風景。

俺があいつで あいつが俺で的な作品です。

 

『天気の子』

(Weathering With You)

不思議な力を持つ女の子と、それをとりまく人たちのはなし。

登場人物は多くありません。

自分の生き方を選ぶ物語りです。

 

 

◆その他の新海作品の紹介はこちらの記事をどうぞ

(↓ ブログ内の他のページに飛びます)

新海誠作品の世界観にどっぷりつかろう(ノベライズ・小説版・本の紹介) - ART HANA MODE

 

 

まとめとして

今回は新海誠監督の『すずめの戸締まり』を紹介しました。

小説版ならではの魅力もたくさんあります。

映画版との違いを見つけるのも楽しみのひとつはないでしょうか。

よかったら参考にしてみてくださいね。