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7年ぶり!松岡圭祐『特等添乗員αの難事件』シリーズで世界を旅しよう

特等添乗員αの難事件

『特等添乗員αの難事件』を知っていますか?松岡圭祐が書いた小説シリーズのひとつです。タイトルの通り、添乗員である浅倉絢奈が事件を解決していくはなしです。そのとき使う思考法がラテラルシンキングです。この思考法はなんなのでしょうか?また、

 

 

 

『特等添乗員αの難事件』とは?

『特等添乗員αの難事件』とは松岡圭祐が書いた小説シリーズのひとつです。タイトルの通り、添乗員である浅倉絢奈が事件を解決していくはなしです。

ツアーコンダクターとして世界中をかけまわる絢奈。そこで様々な事件に遭遇していきます。

女性主人公なので『万能鑑定士Q』の莉子と比較されがちです。莉子は強い女性として描かれています(昔は残念な子でしたが)。それとくらべて絢奈は様々な人の助けを借りて事件を解決していきます。より庶民からの支持を集めるのが絢奈なのだと思います。

タイトルは『特等添乗員αの難事件』+Ⅰ~Ⅵというナンバーがついています。ナンバー通りに読んでいけばOKです。

 

ローマ数字は下記の数字です。

1 ⇒ Ⅰ
2 ⇒ Ⅱ
3 ⇒ Ⅲ
4 ⇒ Ⅳ
5 ⇒ Ⅴ
6 ⇒ Ⅵ

 

 

7年ぶりに復活!新刊が出た!

前作である 5巻までで、ある程度のストーリーがひと段落しました。誰もがあれで完結かと思っていたはずです。しかし、7年たって帰ってきました!

作中の時間は、ちゃんと5巻の後のはなしです。すんなり『特等添乗員αの難事件』の世界に入っていけます!今回の舞台は韓国です。

 

今シリーズの特徴

『万能鑑定士Q』シリーズのはロジカルシンキングを使っていました。このシリーズの主役である朝倉絢奈はラテラルシンキングを使います。これらは思考法の種類の中のひとつです。

 

ロジカルシンキング(論理的思考)
⇒ 筋道をしっかりと立てて、主張と根拠を論理的に説明する思考法。だれが考えても同じ答えを導き出せるもの。

ラテラルシンキング(水平思考)
⇒ 様々な視点から自由な発想をすること。そこからアイデアを生み出していきます。考える人によって答え場複数出てきます。一時「ずるい考え方」という名前で話題になった思考法です。

 

たくさんのリンゴを子どもたちに平等に配るとき

・ロジカルシンキング
 ⇒同じ大きさにカットする、もしくは重さをはかって配れば平等になるね

・ラテラルシンキング
 ⇒すべてのリンゴをジュースにしてから配ればいいよね

論理では答えを導き出せないケースもあります。そんなときにラテラルシンキングが重宝します。

 

 

『特等添乗員αの難事件』シリーズの本

 

特等添乗員αの難事件 Ⅰ

新人ツアーコンダクターの浅倉絢奈が、旅先で起こる問題や事件を解決していきます。今作では『万能鑑定士Q』の凛田莉子や小笠原も登場します。
特等添乗員αシリーズがここから始まります。

 

特等添乗員αの難事件 Ⅱ

どんな難事件も瞬時に解決してしまう浅倉絢奈。今回はずっと悩んでいます。家族や恋人のことがからんでくると、いつもの閃きが鈍ってしまいます。香港へのツアーがひかえているのに。絶不調は解決できるのでしょうか。

 

特等添乗員αの難事件 Ⅲ

またまた恋人のことで悩んでいます。今度は恋人の家がピンチです。もちろん絢奈は立ち向かいます。
今シリーズでの特徴である「爽快な逆転劇」今作でもスッキリします。
ラテラルシンキングの先生である能登とのやりとりも楽しいです。

 

特等添乗員αの難事件 Ⅳ

ラテラルシンキングを使って悪さをする美女が現れます。鮮やかな手口で無料で旅行を繰り返しているのです。この美女は同じ思考をするだけあって絢奈と似た部分が多いです。はたして『万能鑑定士Q』の莉子と華蓮のようになるのでしょうか?
もちろん今作でも恋人とのことでも悩んでいます。

 

特等添乗員αの難事件 Ⅴ

絢奈が悪党のトップから狙われるはなしです。命ではなくて色恋沙汰です。今作は絶好調の絢奈。周囲からのあたりが厳しいのですがへっちゃらです。
もはやラテラルシンキングなのか、絢奈の論理的推理なのか分からなくなってきた感があります。
でも大丈夫。このシリーズには魅力的な主人公と爽快な逆転劇があるから。

 

 

特等添乗員αの難事件 Ⅵ

7年ぶりの新作は韓流ツアーです。K-popの闇を描いています。韓国でのトラブルに絢奈はどう立ち向かっていくのでしょうか?新たな登場人物もたくさん登場します。
松岡圭祐作品の醍醐味でもある「突拍子のなさ&俗っぽさ」。これがいい意味で目立っているはなしです。

 

漫画版

漫画版も出ています。小説版のイラストとちょっと絵柄は違いますが、内容はだいたい一緒です。全3巻です。レーベルは「アスカコミックDX」。

 

 

まとめとして

今回は『特等添乗員αの難事件』シリーズを紹介しました。松岡圭祐は『千里眼』や『万能鑑定士Q』だけじゃないんです!

ラテラルシンキングなど、小難しい単語が出てきましたが、気にしなくてOKです。分からなくても十分に楽しめます。よかったら読んでみてください!